駅伝のルールを知ると好きになる。繰り上げスタートに隠されたドラマとは?

毎年、お正月に帰省先の実家ではテレビに駅伝がBGM代わりに流れていたような気がします。

何となく見ているだけだと、ただのタスキリレーマラソンでしかないです。

しかし、ルールを知ればそれはそれは奥が深く、色々なドラマが見えてきます。

今年はルールを覚えて駅伝を見ましょう。

きっと、選手たちの熱い想いが伝わってきますよ。

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駅伝とは?

駅伝と言えば、さっきも言いましたが、まずは正月の箱根駅伝を思いつく人が一番多のではないでしょうか。

当然、駅伝は大学だけではなく全国で中学生から社会人まで多くの大会が行われています。

まずは簡単に駅伝の概要として

各走者は途中の「中継所」またはゴールまで走り、走り終える毎に前の走者から受け継いだタスキを次の走者に渡していく。また、公道使用上の制限から遅れが大きいチームの場合、前の区間の走者が来ない内に予備のたすきを持って「繰り上げスタート」を余儀なくされる場合もある。

各走者が走る距離、総距離、区間数(人数)、性別等の組み合わせは大会によって様々である。

ということで、今回は有名な箱根駅伝を例えに簡単に説明します。

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大会ルール(箱根駅伝の場合)

出場校に関するルール

  • シード校10校予選会を通過した10校に、関東学生連合チームを加えた21チーム
  • シード校とは前回大会において総合成績上位10位までの大学のことをいう
  • 予選通過校とは10月の予選会に参加した大学のうち、総合成績が10位以内の大学のこと
  • 関東学生連合チームとは予選会で通過とならなかった大学から、1校につき1人だけ個人成績が良かった選手を集めたチームのこと ※順位などの記録は残らないオープン参加となります。

コースに関するルール

  • 往路5区、復路5区、合計10区を設けること
  • 往路・復路ともに同じコースであること
  • 中継場所は4箇所(鶴見・戸塚・平塚・小田原)

選手に関するルール

  • 1区から10区まで全て違う選手が走ること
  • メンバー登録を事前に行うこと
  • 外国人留学生はチームエントリーには2人まで、区間エントリーには1人まで登録が可能

優勝決定方法

  • 優勝は「往路優勝」「復路優勝」「総合優勝」の3つ

これは全区間区間賞の優勝または全区間でトップ中継優勝の場合は「完全優勝」とする。

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繰り上げスタートのルール

よく皆さんがわからないのはレース中、たまにタスキを持った選手が来ていないのに後続選手がスタートすることがあります。

そして、タスキを渡せなかった選手が中継地点にゴールすると号泣する場面を見かけます。

それは「繰り上げスタート」のルールが大学のプライドを賭けた戦いのすべてと言っても間違いがないからなのです。

繰り上げスタートとは

まずは繰り上げスタートのルールを理解してください。
繰り上げスタートは、トップを走る大学の選手が中継地点を通過してから、規定時間を過ぎても中継地点を通過できなかった大学に対してタスキが渡っていなくても次の選手をスタートさせる措置です。
〈往路〉
  • 鶴見・戸塚中継所でトップとのタイム差が10分以上
  • 平塚・小田原中継所でトップとのタイム差が20分以上
  • 第5区を走り終えたタイムでトップとのタイム差が10分以上

〈復路〉

  • 各中継所でトップとのタイム差が20分以上
これは「交通規制」の為に設けられたルールで、箱根駅伝に限らず駅伝ではよく見られるルールです。
そこで、繰り上げスターすることでその大学や選手にペナルティが課せられる訳でもありません。
ではなぜ、中継地点に遅れて入った選手があそこまで悔しがり、泣きながらゴールしてくるのか?
それは箱根駅伝のタスキにはとても深い意味があります。
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繰り上げスタートのドラマ

一般的な駅伝では主催者がタスキを用意しますが、箱根駅伝では出場大学がそれぞれ自分たちのタスキを用意します。
大学によっては昔から、箱根駅伝で使用するタスキを保管し箱根駅伝時にしか使わない伝統を受け継いでいるところもあるほどタスキの意味は深いのです。

だからこそ、選手たちにとってこのタスキはただリレーのバトンではなく、母校の名誉や歴史をつなぎ渡さなければならない大切なタスキということです。

そんな深い意味のあるタスキをかけて出場するわけですから、選手は最後までタスキをつなぐことに全身全霊を注ぎます。
そこで繰り上げスタートになってしまうという事の意味は。
自分たちの母校やOBの思いがこもったタスキをつなぐことができなくなり、主催者が用意したタスキをかけてスタートするわけです。
こうなるとこれ以上ない屈辱となります。
例えそれが繰り上げスタート前に、わずか数メートル先にタスキが見えていたとしても、スタートが言い渡されたら絶対にスタートしなければ失格となってしまいます。
また選手が途中どんなにきつそうでも、監督が自分の選手に触れた時点で走行を手助けしたとみなされて棄権扱いになるので、信じて見守ることしかできません。
そういった監督や仲間たちの心の葛藤や選手の気持ちの強さが、見る者を感動させるわけですね。
他にも箱根駅伝の独特の言いましで「山の神」や「花の2区」などあります。
それはいずれもまたの機会に追記させていただきます。
今度のお正月はこれを機会に箱根駅伝をぜひ見てください。
ルールを知れば知るほど色々なドラマが見えるのでテレビの前でクギツケになりますよ。
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