どうしても、この日は会社を休まなくてはいけないくて、有休をとりたいことってありますよね。
アレって、勤める会社によっては口頭で「取ります!」「了解!」で済むところもあれば、「申請書」を回さなくてはいけない会社もあったりします。
さらに会社によっては有給休暇の取得に「取得理由」を記入しなくてはいけません。
そこに『家事都合』と『私事都合』の違いが分からなくて困ったことがありませんか?
結論はその会社の先輩や総務の方に聞いてください。(笑)
しかし、そうも行かないのでここを見て頂いているようなので、今回は『家事都合』と『私事都合』の違いについてのはなしです。
目次
『家事都合』と『私事都合』の意味の違いとは?
【家事都合】
家事都合というと、イメージするのは掃除、洗濯、炊飯等を思い浮かべてしまいますよね。
しかし、ここで言う家事都合の意味は、家庭内の事情による都合という意味です。
具体的には、家族関係の事柄のことを指し、身内の冠婚葬祭や家族の看病や介護等がこれに当たります。
そのため自分自身の都合のことを指す言葉ではありません。
【私事都合】
私事都合とは私の個人的な事情による都合という意味ですので、家事都合に当てはまらない事柄はおおむね私事都合でいいと思います。
友人・知人の冠婚葬祭から旅行など、または体調不良や遅刻にも使用することもあり、幅広く使えます。
有給取得の理由で家事都合と私事都合と私用の正しい使い方は?
①家族や家庭のことは『家事都合』
家族や家庭のことは家事都合になります。
これは上記でも説明している通り、自分のことではなく家族や家庭に関するものは家事都合ついうことです。
そのため家族のことは家事都合として、私事都合と使い分けることが可能です。
②身内の冠婚葬祭は『家事都合』
身内の冠婚葬祭は家事都合という使い分けになります。
冠婚葬祭は自分自身に起きた出来事ではありませんよね。
そのため私事都合ではなく家事都合が使用できるというわけです。
冠婚葬祭の場合は、ほとんどの会社で有給として取り扱ってくれます。
自分ではないにしろ、家族の大事な行事であるため冠婚葬祭では家事都合として休暇を取るようにしましょう。
注)ただし友人・知人の冠婚葬祭は「私事都合」になります。
③介護や看病・通院は『家事都合』
介護や看病・通院は家事都合になります。
家事都合と私事都合の使い分けで一番迷うのが、介護や看病・通院の補助に関することです。
これらは一見自分のことのようで、実際は家族の支援になります。
そのため家事都合として使用することが可能です。
ある程度の年を重ねると、介護や看病を行う機会が増えてきますよね。
そういった時に休みにくいと思わず、きっちりと家事都合として休暇を取るようにしましょう。
④自分自身のことは『私事都合』
自分自身のことは私事都合になります。
先ほどから説明している通り、私事都合は自分自身の都合になります。
そのため、家事都合の家庭の場合と異なり自分のことの場合は私事都合と使い分けます。
⑤旅行は『私事都合』
旅行は私事都合になります。
自分の体調不良以外にも、旅行で休暇を取る場合も私事都合になります。
旅行するために有給を取ることは、割とよくありますよね。
しかし実家に用事で帰る場合などは、家庭の事情であるため家事都合です。
このように長距離移動する場合でも、娯楽の場合の旅行と用事で実家に帰るのでは私事都合と家事都合が異なるため使い分けるようにしましょう。
⑥疲れて休みたいときは『私事都合』
なんとなく疲れて休みたいときは私事都合になります。
言い辛いようであれば、家庭の事情でという理由で家事都合で有給を取得することも可能です。
働いていれば疲れてしまって、なんとなく休みたくなることもあると思います。
そういった時に、家庭の事情でと会社に伝えることで有給を取得することもアリです。
まとめ
今回は「家事都合」や「私事都合」の意味と使い方を紹介しましたが、いかがでしたでしょうか。
「家事都合で休みます」「家事都合で遅れます」などで使われる“家事都合”は、言ってみれば便利な言い回しです。
実務上、このように伝えると稀に「どんな家事都合?」などと聞き返されるケースもゼロではないけれど、最初から“本当の理由”を伝えるよりもスマートな表現になるのは確かです。
また類似の「私用」「私事都合」のほうが一般的な言い回しではあるものの、どのケースでどっちの言い回しを使うかの先程から説明したとおりだけでなく、はっきりした明確な基準はありません。
社風や先輩社員の使っている言い回しを見習えばいいのが結論です。