アロエは「医者いらず」と言われるほど万能な植物で、古くから様々に人々の生活に役立てられてきました。
アロエベラは「塗る・飲む・食べる」と色々な効果が得られます。
最も古い記述によると紀元前1500年ごろ、生薬として使われていたことがエジプトに記録が残っています。
そしてクレオパトラが美貌維持のため化粧水として用いたことは有名なはなしです。
さて、今回はそんな万能薬のアロエでも顔にそのまま塗っても大丈夫なのか?と疑問にお答えするはなしと、ほかの使い方とその効果を紹介させていただきます。
目次
アロエを顔に塗るのは、効果をパッチテストしてから
アロエを肌に塗ると、人によってはかぶれることがあるので、事前にパッチテストをしましょう。パッチテストは次の方法でチェックして下さい。
1.二の腕などの肌がやわらかくて目立ちにくい場所にアロエを塗り、そのまま24時間おいて様子を見ます。
2.二の腕で特に異常がみられなければ、今度はアロエをフェイスラインなどの顔の目立ちにくい場所に塗り、そのまま24時間おいて様子を見ます。
パッチテストの途中で赤み、かゆみなどが出た人はすぐに洗い流し、アロエの外用を控えてください。妊娠中、授乳中、生理中などはふだんより肌が敏感になっています。アロエの使用中に異常が現れたら、すぐに中止して皮膚科を受診しましょう。
以上のパッチテストで問題がなければ、そのまま使用を続けてくも大丈夫です。
塗る以外にもアロエの効果と使い方
アロエ(ベラ)の葉の中にあるゲルには、ビタミンとミネラルが豊富に含まれています。
ゲルの持つ複数の利点を最大限に活用するためには、アロエを外用または内服する方法があります。
アロエには数え切れないほど多くの健康効果があるのをご存知ですか?
興味深く効果的な特性を持つアロエから抽出されるゲルは、古代から幅広い用途に使われています。
アロエには、ビタミン、ミネラル、アミノ酸、そして様々な酵素をはじめとする多くの有効成分が豊富に含まれているため、驚くほど幅広い特性があります。
ここでは、アロエの持つ効果を5つご紹介します。
1.口内の健康維持
アロエは、口内の健康維持におすすめで、蓄積された歯垢を取り除き、歯茎の出血や腫れを軽減するのに役立ちます。
また、歯肉炎や歯周炎などの症状を緩和するのにも効果的です。
アロエの持つ、バクテリアなどの細菌を殺す殺菌効果が、口内炎などの痛みの治癒スピードを向上させ、痛みを和らげるのに役立つでしょう。
2.減量の促進
アロエは、消化機能とデトックス機能を改善するため、最終的には減量の促進に役立つ効果が期待できます。
体内の有害物質や老廃物による負担を軽減する効果、そして消化機能を促進する効果があるため、体内により多くのエネルギーを補給するのにも役立つでしょう。
アロエの効果を最大限に活用するためには、本当に必要な時に適量だけを摂取してください。
アロエのゲルで作るジュースがおすすめですが、強い風味が特徴的なアロエが飲めない時は、他の食材と混ぜて健康的なスムージとして飲んでください。
3.フケや頭皮の乾燥に
アロエは、フケや頭皮の乾燥に伴うかゆみや炎症を和らげる素晴らしい自然療法の一つです。
アロエのゲルに含まれる抗菌および抗真菌特性の働きにより、痛みを伴う頭皮の病変を引き起こす可能性があるフケ、乾癬、および皮膚炎の治療にも役立ちます。
そして、アロエを直接塗布することで、ビタミンやミネラルが頭髪の成長を促進し、毛小胞に栄養を与えます。
4.炎症の軽減
アロエには多くの抗炎症作用があることが知られていますが、これは、過敏性腸症候群や関節に関わる炎症を緩和するのに役立ちます。
アロエは関節の痛みなどを軽減し、生活の質と幸福度を向上させます。
アロエが局所鎮痛剤などの成分に使われているのは、これがその理由です。
5.肌への潤い効果
アロエが多くの化粧品や美容製品の成分として使われていることからもわかるように、肌への高い効果が期待できます。
アロエは、99%以上が水分なので、肌に潤いを与えて若返らせるのに役立ちます。
水を含んでいるので、肌を潤いと若返らせるための素晴らしい方法です。
アロエは皮膚の中でも、真皮の弾力性を高め、コラーゲンとエラスチンの回復を促進しながら、肌に柔軟性を与えます。
肌を柔らかくしながら滑らかにするエモリエント剤として機能し、酸素が細胞に浸透して若々しい肌状態を維持するサポートを行います。
ニキビができやすい肌の場合は、ニキビの原因となる、毛穴を塞ぐ過剰な皮脂を吸収して余分な油を吸収することで、ニキビを予防する効果が期待できます。
アロエが多くのニキビ関連製品の成分として使われているのはこのためです。
ニキビが消えるまで一日に数回アロエの使用を繰り返すことができます。
栽培しているアロエを使うときの注意点
火傷や切り傷に自宅などで栽培しているアロエをそのまま肌に塗ると、傷口から細菌に感染する危険性があります。
傷の治療にアロエを使うときは、よく洗った葉をサッと熱湯にくぐらせ、熱湯消毒をしてからにしましょう。
ただし、煮るのはNGです。また、アロエを使えるのは程度の軽い傷だけです。
ひどい火傷、深い切り傷はアロエを使ったりせずに、きちんと病院で治療を受けましょう。
このように、アロエを肌に塗るときはいくつか注意しなくてはならないことがあります。
それができないのであれば、生のアロエではなくアロエを使った市販の製品を使うだけにとどめておきましょう。