蚊取り線香の効果は蚊以外にあるの?また、人体やペットへの影響は?

これからの季節、漂う香りと言えば……蚊取り線香。

ちょっと昔までは、あちらこちらで蚊取り線香の香りしましたが、近頃はあまりしなくなりましたよね。

それもそのはず、いまはアロマの香りフレーバーが登場したり、匂いを抑えたより強力な効能がある物が登場したりと進化しているようです。

強力な効能といえば、蚊以外の夏の嫌われもの(コバエ、ゴキブリ、ダニ、ハエ、蜂など)にも効くのでしょうか?

逆に、気をつけなくてはいけない人(妊婦さん、赤ちゃん、子供、お年寄り)やペットには大丈夫なんでしょうか?

今回はそんな、蚊取り線香の効果について調べてみたはなしです。

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目次

蚊取り線香で蚊以外に効果のある害虫はあるの?

折角だから、蚊取り線香だけで嫌なコバエ、ゴキブリ、ダニ、ハエ、蜂などの虫も一緒にやっつけて欲しいと思いません?

なので調べてみたら、答えは蚊以外の「効果アリ」の虫と「効果ナシ」の虫といました。

どんな虫にも、効果てきめんというわけではありません。

 

「効果アリ」

ハエ・コバエ・小さな蛾・ユスリカなど

「効果ナシ」

ゴキブリ・蜂・カメムシ・ムカデ・クモ・ダニ・カメムシ・ムカデなど

やはり、蚊という小さい虫に効く程度ですので、ある程度大きさのある虫や行動範囲が広い虫には効きません。

ゴキブリや蜂、ムカデなどは、部屋を閉め切って蚊取り線香を炊いても、ほとんど効果が見られないです。

さすがに、小さな箱に蚊取り線香と一緒に閉じ込めて時間経過を待と効いてきます。(個体によっては弱る程度の可能性も)

蚊取り線香の殺虫成分は虫全般に効きますが、蚊取り線香から出る程度の濃度では効き目が薄いということですね。

当然、濃度が高いものは効きます。

今は、ワンプッシュの蚊取りスプレー(有効成分:ピレスロイド)がありますよね。

あれは、直接シュッとかければゴキブリや蜂、ムカデなどにも効きます。

あと、カメムシですが、こいつは小さな箱(狭い密閉空間)に蚊取り線香と一緒に入れても、全然効きません。

ワンプッシュの蚊取りスプレーを直接かけても効かないようです。

カメムシは相当しぶといヤツのようですね。

蚊取り線香の成分は人やペットに影響はあるの?

蚊取り線香って見るからに煙がもくもく出ますし、その煙を人間やペットも吸っているわけで、さすがに影響がないか気になリますよね。

ましてや、部屋の中で小さな赤ちゃんがいたり、庭先で飼ってっている犬のヨコで蚊取り線香を焚くなんて事ってありますよね。

果たして、実際はどうなんでしょう?

 人やペットに大丈夫?

メーカーさんのホームページに書かれてましたが、蚊取り線香の薬剤は虫には毒になりますが、犬や猫などの動物や人間にも害は無いと言われています。

それは虫の体内では成分を分解できないのですが、哺乳類や鳥類の体内ではしっかり分解できるから。

当然ですが「どれだけ体に入っても無害」と思うのは危ないですよ。

もし大量に吸い込んでしまった場合などに絶対にアレルギーが起きないとも言い切れないですし、喘息の発作の要因にもなるので…

部屋にこもってしまわないように、風通しの良い場所や換気が出来るところで使うよう気をつけたいですね。

 注意すべきペット

先程の話で、哺乳類や鳥類の体内ではしっかり分解できると言ったこと覚えていますか?

ポイントは哺乳類や鳥類です。

残念ながら、飼っている昆虫・魚類・爬虫類・両生類は体内で殺虫成分を分解できないということです。

夏の飼育する昆虫と言えばカブトムシやクワガタ、夏の終わりにはスズムシなど、飼う人も多いはず。

そういった虫にも区別なく効いてしまうので、蚊以外の虫を飼育している場合には近くで蚊取り線香を焚かないようにしましょう。

昆虫以外にも、魚類(熱帯魚や金魚など)、両生類(カエルやイモリなど)、爬虫類(カメやトカゲなど)を飼育しているお部屋でも使用しないで下さい。

あれは、虫だけじゃなく魚などにも効きます。

熱帯魚などを飼っている水槽のある部屋での使用は絶対にヤメテください。

よくある話で、子供がカブトムシの世話をしてるっていうのに、蚊取り線香で殺しちゃったなんてこともあるので。

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蚊取り線香の仕組みは、どのようにできたのか?


(図)蚊取り線香とは
それでは、最後になぜ蚊取り線香が、ここまで効果があるのかその仕組と、出来上がるまでの経緯を紹介しますね。

ご存知でしょうか、あの蚊取り線香の独特の香りは、除虫菊という花の種が燃える匂です。

もとはヨーロッパ東部原産の菊で、除虫菊が虫を殺すことは古くから知られていていました。

海外では種をすりつぶした粉が家畜小屋のノミを駆除するために使われていました。

それが130年ほど前、和歌山県の農家が外国にこの粉を輸出するために、除虫菊を栽培し始めました。

そうなれば当然、日本には蚊がいっぱいいることから、蚊の退治にも使われ始めました。

最初は草を燃やして煙で蚊を追い払う「蚊やり火」という風習の応用でした。

しかし、火を大きく燃やすと危ないから、種の粉をのりで固めて線香にしました。

草を燃やしてた時より、煙が減って蚊がよく死ぬので、そこで人気が出はじめました。

最初は仏壇の線香みたいに真っすぐな形だったが、燃える時間が長くなるように渦巻きの形になった、というのが蚊取り線香の歴史です。

そのように昔は除虫菊を使っていましたが、大量の除虫菊を育てるには広い畑が必要なります。

そこで、研究が進み効く成分(ピレスロイド)を工場で作った方が簡単なので、除虫菊その物は使わなくなりました。

除虫菊の虫を殺す成分は6種類あり、全部分かったのが1945年のことです。

ちなみに、除虫菊の花に含まれる天然殺虫成分をピレトリンと言い、ピレスロイドはそのピレトリンを元に作られた化合物成分です。

そして、その10年余りあとの1955年ごろから、最も殺虫力が強くて人体に害の少ない成分をまねた人工物質をおがくずに練り込んで、蚊取り線香を作るようになりました。

しかし、殺虫成分そのものは匂わないから「効く気がしない」という意見があったので、今は匂い付けのために除虫菊が練り込まれるようになりました。

そうです、匂いは気分のためなんです!

線香は煙が効くんじゃなく、その成分が煙にのって拡散されているだけなんです。

殺虫成分は250℃ほどの温度で気体になって広がり、蚊の神経をマヒさせます。

これは火の温度より低くて、成分は火で熱せられた手前の部分から出ています。

じつは、煙に成分が含まれているわけでは無いのです。(参照(図)蚊取り線香とは)

そこで、250℃ほどの低温でOKなら、火を使わない安全な蚊取り線香として開発されました。

いわゆる、ご存知の電気の熱で殺虫成分を出す製品です。

さらに今では、もっと開発が進み、熱がなくても気体になる成分を使い、置いておくだけで虫よけになる商品もできました。

でも、火も電気も使わず匂いもしないので「効く気がしない」という意見もあり、これも結局匂いつきの商品が販売されています。

人は何かしら、匂いや見た目のサインが欲しいのでしょうね。

【引用参照:ののちゃんのDO科学

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まとめ

いかでしたか、今回のはなし?

最近、よく使われるワンプッシュも蚊取り線香の発展したものだったですね。

今回ので納得しました。

あれって、シュッとするだけであまり匂いもしなければ、いつの間にか蚊が居なくなちゃってたので不思議に思っていました。

蚊をやっつける成分ピレトリンは無臭で、蚊などにしか効かないので安心大丈夫だってことですよね。

正直、ワンプッシュした後って怖いから、少し部屋から逃げていました。(笑)

こういったことも、少しずつ進歩してたんですね。

メーカーさんにの感謝です。

そうと言いながら、今年の夏はゆっくり蚊取り線香を焚こうかなと私は思いました。

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