
「牛乳石鹸が良い石鹸って聞いたから、買いに行ったの。
そうしたら、赤い箱と青い箱とあって
どっちが良いのか分からなかったの。」

「そうですよね。
なぜか赤箱のほうが値段が高くて
成分もほとんど変わらないのに
その違い、イマイチよく分からないですよね。」
牛乳石鹸って一度は使ったことのある石鹸ですよね。
昔のはなしですが、お中元やお歳暮にも人気があり、贈り物としてよく使われていました。
それこそ、かく言うわたしも赤い箱と青い箱の違いも知らずに、ただデザインが違うだけかと思ってました。
ところがそれは大きな間違いで、赤箱と青箱と色分けされる理由がきちんとありました。
そして、その理由には牛乳石鹸の良さがあり、ロングセラーになった秘密もそこにありました。
今回はそんな、牛乳石鹸の赤箱と青箱の違いと、牛乳石鹸の人気の秘密を調べてみた話しです。
目次
1.牛乳石鹸の『赤箱』と『青箱』の違いは?
赤箱と青箱との違いを比較
洗いあがりや香りで選べる「赤箱」と「青箱」はお肌の状態や好みで選びます。
簡単に表でまとめましたので、その違いを比較してみたください。
赤箱 | 青箱 | |
パッケージ | ![]() |
![]() |
特徴 | ゆたかでクリーミィな泡立ち。 スクワラン(うるおい成分)配合で、 しっとりとした洗い上がり。 ローズ調の香り。 |
ゆたかでソフトな泡立ち。 さっぱりとした洗い上がり。 ジャスミン調の香り。 |
洗い上がり | しっとりすべすべのなめらか美肌に 洗い上げます。洗顔にも使えます。 |
さっぱりすべすべ肌に洗い上げます。 |
泡立ち | ゆたかでクリーミィな泡立ち。 | ゆたかでソフトな泡立ち。 |
うるおい成分 | ミルク成分(乳脂:お肌の保護成分)とスクワラン(うるおい成分)配合。 | ミルク成分(乳脂:お肌の保護成分)配合。 |
香り | やさしいローズ調の花の香り。 | さわやかなジャスミン調の花の香り。 |
発売開始時期 | 1928(昭和3)年~ | 1949(昭和24)年~ |
価格 | レギュラーサイズ 1コあたり100g/税抜100円 1コ・3コ入・6コ入 ほかサイズや容量違いあり |
レギュラーサイズ 1コあたり85g/税抜80円 1コ・3コ入・6コ入 ほかサイズや容量違いあり |
【引用:牛乳石鹸共進社株式会社ウェブサイト】
赤箱の特徴
赤箱の牛乳石鹸はうるおい感と保湿効果が特徴です。
牛乳石鹸の赤箱は、肌をしっとりとさせたい時にぴったりです。
肌がカサカサしてしまう時期に使いやすい石鹸で、秋や冬など乾燥が気になる時期におすすめ。
また、紫外線ダメージもケアする潤い成分が配合されています。
赤箱には、青箱に含まれていない天然保湿成分である、
スクワレン(うるおい成分)
が含まれているんです。
このスクワレンは皮脂や汗とまじりあって、皮膚の上に保湿ヴェールを作ってくれる効果があります。
なので、この成分が乾燥や紫外線から肌を守ってくれます。
ちなみに赤箱はゴージャスなローズの香りが楽しめます。
スクワランとは
スクワランは皮膚の皮脂細胞内でつくられる天然の潤い成分です。肌のバリア機能は、このスクワランによって働いているので、石鹸でそれをサポートすることができれば、洗ってもツッパリ感がなくなめらかな肌をキープできます。
植物からも抽出することができる天然成分で、化学物質を含まないために肌にトラブルを起こすこともなくしっとりと洗い上げることができるのです。
青箱の特徴
青箱の牛乳石鹸はさっぱり感とすべすべ感が特徴です。
牛乳石鹸の青箱は、基本的にさっぱりとした使用感が特徴です。
少しオイリーな肌質の方におすすめ。
そうとはいっても保湿成分が配合されているので、使用後に時間が経つとお肌がカサカサになってしまうということはありません。
ミルク成分はしっかり配合されているので肌のうるおい感はありますが、使用した後のさっぱり感があるので爽やかな使用感が味わえます。
爽やかなジャスミンの香りが楽しめます。
ちなみに青箱は通常サイズの85gの他にも135gのバス用サイズもあります。
2.牛乳石鹸をススメル3つの特徴
牛乳石鹸は、身近に昔からあったりするもんだから、「普通の石鹸」でしょ?と思っちゃいますよね。
実は、この白い小さなボディーには大きな力を秘めているって知ってましたか?
では、実際にどんな特徴があるのかを紹介していきます。
特徴1:釜だき製法
牛乳石鹸といえば、ミルクバター。
このミルクバターを加熱、カクハンの工程を熟練の職人さんが約一週間かけて行っています。
このじっくりと熟成させる工程を「釜だき製法」と呼ばれるものなのです。
今も昔から変わらない、手作業でじっくりと牛乳石鹸を作りつづけています。
それが、保湿成分がより効果を発揮するようになり、滑らかな洗い上がりになる秘密がここにあります。
特徴2:ミルク成分
ミルク成分を主原料にした牛乳石鹸は、赤箱・青箱両者に含まれているのです。
さらに赤箱の方がそのミルク成分量が豊富で洗い上がりが非常にしっとりするのが特長的です。
ミルク成分は牛乳からバターを作る時に油脂が分離した液体のことで、乳清(にゅうせい)やホエーとも呼ばれます。
牛乳のすぐれた栄養がこのミルク成分の中には含まれていますので、それを石鹸に練りこむことで肌の健康効果が生まれるのです。
とくに最近では、乳清に美肌効果があると話題になったことから、牛乳石鹸で洗顔する人が増えました。
食べかけのヨーグルトに水分がでできたのを見た事はないでしょうか。あれも乳清でミルク成分の一つになります。
良質なタンパク質を含むので、プロテインに配合されたり乳清を化粧水のように肌に塗ったりパックにすると肌が美しく透明感がアップするとも言われています。赤箱には、このミルク成分だたっぷり含まれていますので、肌質を問わず全身の洗浄に使うことができるのです。
特徴3:ニキビ肌の予防改善
ニキビは、皮脂の過剰分泌や毛穴つまりが原因で起こりやすい皮膚の病気です。
大人ニキビは生活習慣の乱れなども関係してきますが、一度できるとなかなか治らないと困っている人もいるのではありませんか?
ニキビ肌の場合には「弱酸性」の肌に優しい洗顔料よりも、弱アルカリ性の石鹸の方が汚れや毛穴つまりを改善する力があります。
牛乳石けんが効果的なのは、炎症を起こす前の初期のニキビ。
でき始めの白ニキビ、黒ニキビができた状態に牛乳石けんを使うことで、肌を清潔にし、潤いを与えてくれます。
それがニキビのそれ以上の悪化を防いでくれる結果へと導いてくれます。
残念ながら、炎症を起こし得てしまった赤ニキビなどの炎症を沈める効果はありません。
肌を清潔に保つことはもちろんですが、症状に合わせたお手入れが必要になります。
牛乳石けんは、ニキビの初期症状だけでなく、ニキビをひきおこす原因となる乾燥肌や毛穴ケアにも良いと評判です。
実際に、牛乳石鹸で洗顔したことでニキビが改善されたとの報告もありますから、「しっかりした洗浄力」で洗うことがニキビケアになります。
ツッパリ感を問題視する人もいますが、化粧水は弱酸性で肌に浸透すると潤いが戻ってきますので「洗ったらすぐに保湿する」ように心がけましょう。
これらのことから肌の状態に合わせて、カサカサ肌は「赤箱」、ギトギト肌は「青箱」と使い分けられるのがおすすめです。
3.ロングセラーだからある牛乳石鹸ネタ
ここで少し脱線しますが、牛乳石鹸だからこそ色々なネタが飛び込んできます。
そんな永く愛され続けた牛乳石鹸の話題を3つ紹介します。
その1. 関西の赤箱 関東の青箱
牛乳石鹸は、1928年(昭和3年)大阪で生まれました。実は、このときはまだ赤箱のみ。牛乳石鹸を日本全国の方に使っていただくために、さっぱりとした洗い上がりが特長の青箱を開発。この青箱は、関東に住む方たちの間でたちまち人気商品となりました。このような歴史から、今でも関西では赤箱が、関東では青箱が多く販売されているのです。
【引用:牛乳石鹸共進社株式会社】
その2.【サイコパス】牛乳石鹸CMとポスターがとんでもなく怖いと大炎上
キャッチフレーズは「今日も若手社員を泣かせてしまって、自責の念でいっぱいです。さ、洗い流そ。」
とコレを見たユーザーがTwitterにサイコパスと。
サイコパス pic.twitter.com/sNb8KE0j8s
— 透明ランナー (@_k18) August 14, 2017
牛乳石鹸のポスター「今日も若手社員を泣かせてしまって、自責の念でいっぱいです。さ、洗い流そ。」って。。。恐いわ。「与える者」篇とか銘打ったCMも思考回路がサイコパスだし。社内で誰も止めないの?
その3. あらためて牛乳石鹸の洗浄力に驚きの声
カラダではなく、手ぬぐいを少し洗っただけで、その効果に驚きの声を思わずツイート。
固形石鹸の洗浄力は液体の3倍とTwitterで見て「へぇー」と思っていた。
が。
これまで洗濯洗剤を使って何十回と洗濯機で洗っても色落ちしなかったまめぐいが、牛乳石鹸で手洗いしたら恐ろしいほど色落ち…。
固形石鹸の洗浄力すごいな!
固形石鹸で手洗いしよう! pic.twitter.com/iJZqacPpAg— 結城光流⭐️小説家 (@mitsuru_y) April 5, 2020
まとめ

赤箱と青箱の違い、分かってもらえましたか?

同じように見えて、肌質で使い分ければ良いのですね。
そう、いままで自分の肌タイプを気にしないで使っていたのでは、せっかくの効果が台無しになってしまいます。
これから牛乳石鹸を使おうと思ってるのであれば、参考にしてください。
もう一度、まとめてみます。
- 牛乳石鹸赤箱は、カサカサ肌をしっとりな洗い上がりに
- 牛乳石鹸青箱は、オイリー肌をつるつるな洗い上がりに
- サイズ・成分・香りも違う
ロングセラーになるワケは、肌に優しく使い心地かいいからなんですね。