手間もかからずおいしくできちゃうカレーは、我が家はみんな大好き!
それに食卓にはかかせない便利なメニューですよね。
でも、そんな好きなカレーも服にシミが一度ついてしまったら、なかなか落ちてなくて、困りもんですよね。
そこで今回のはなしは、「カレーのシミの取り方」!
こちらで紹介する方法をつかえば、自分でも落とすことができますのでお試しください。
目次
カレーのシミを取る3つの方法
カレーのルーには、油性と水溶性が混ざっており、香辛料として含まれるクルクミン色素(黄色い色素)も含まれているため、落ちにくいのです。
遅くなればなるほど、落ちにくくなるので、できるだけ早急に処置をしましょう。
1.外出先で応急処置
まずは、外出先でのカレーのシミの取り方で注意しなくてはいけないのは、お店のおしぼりで拭かないでください。
つい、慌ててやってしまいそうになりますが、飲食店のおしぼりは塩素系漂白剤が使用されている可能性が高く、衣類の色落ちさせてしまう場合があります。
それに、おしぼりで汚れた部分をこすると、シミが広がってしまうため逆効果です。
では、ここから正しいカレーのシミの取り方を説明します。
慌てないで、まずはお手洗いに向かい、次の手順で対処してください。
①ティッシュで固形物をつまみとる
汚れが広がらないように注意し、固形物だけをティッシュでつまみ取りましょう。
もし、持ってるティッシュが足りないようだったら、お店の紙ナフキンを借りてもいいです。
②水で濡らしたティッシュでつまむ
小量の石けんをシミにつけ、水で濡らしたティッシュに汚れを移すイメージでシミ部分をつまみ押さえます。
③乾いたティッシュで押さえる
乾いたティッシュで汚れ部分を押さえるようにして水分を取り除く。
石けんの泡立ちがなくなるまで、水で濡らしたティッシュと乾いたティッシュでふき取るを数回繰り返してください。
これだけで応急処置は完了。
外出先の応急処置として、カレーのシミの濃度を出来るだけ薄くすることが重要です。
これだけでシミが落ちればラッキーですし、仮に残っても染み抜きが後で楽になります。
あとは帰ってから、早めに洗濯しましょう。
2.シミが目立つ白いブラウスの場合
白いブラウスにカレーのシミが付いたときのショックのダメージは、並大抵ではないですよね。
あー、このブラウス終わった…ってことに。
ここでは、大切な白のブラウスをきれいに白く戻す方法を紹介します。
① 台所用洗剤で染み抜き
「台所用洗剤」をシミになじませ、衣類を裏返してシミの部分をタオルを当てます。歯ブラシで汚れを当てたタオルに移すようにトントンと叩きます。台所洗剤だけでシミが落ちていたら、洗剤を洗い流して終了です。もしまだシミが残っていたら次のステップに進みます。
② 酸素系漂白剤を使った
残っているシミに「セスキ炭酸ソーダ(アルカリ剤)」をふりかけ、「液体の酸素系漂白剤」を大さじ一杯分ほどシミにかけます。(セスキ炭酸ソーダでなく重層でもOK)
③ 加熱で分解
セスキ炭酸ソーダ(アルカリ剤)と酸素系漂白剤をシミにつけたら、次は加熱します。加熱方法はドライヤーでも、コップに熱湯を入れかけてもOKです。5分~10分ほど熱をかけるのが効果的です。火傷などには注意してくださいね。
④ アルカリを中和する
アルカリ剤を使用しているので、「クエン酸水」(粉末のクエン酸を水で薄めたもの)をシミ部分に流し込み中和します。この時に少し泡が出ますが、中和反応です。
⑤ シミ抜きは根気
以上で染み抜き工程は終了ですが、落ちていない様であれば、同じ②~④の作業を繰り返してみましょう。基本的にシミ抜きは、根気に繰り返すことが大切です。シミが薄くなって言うようであれば、染み抜きが効いている証拠です。
⑥ 仕上げに洗濯機で洗う
もしシミが取れていたら、洗濯機で洗うようにして下さい。衣類にアルカリ洗剤が残っていると、後に変色や生地の劣化の原因になります。放置せずに早めに洗濯機で洗ってください。
※注意
水洗い出来ない衣類は家庭で染み抜きは出来ません。また染み抜きによって生地を傷めたり脱色する場合もあります。難しい場合は無理をせず、クリーニング店に依頼しましょう。
3.洗濯機で洗えないおしゃれ服の場合
洗濯機で洗いたくないような、デリケートな洋服にカレーがついてしまうこともありますね。
おしゃれ着についてしまったカレーを落とすときにはクレンジングオイルと歯ブラシを使います。一段と注意して進めましょう。
① クレンジングオイルを水で薄める
1:1の割合でクレンジングオイルと水を混ぜる。
②裏から歯ブラシでたたく
クレンジングオイル水をシミになじませ、先ほどの要領で裏返して、タオルを当てる。汚れの裏からやさしく歯ブラシでトントンと叩き、タオルに汚れを移す。
③すすいで洗濯
オイルを流し、表示にしたがって手洗いなどで洗濯して完了。
「水洗い不可」など、お家で洗濯できない服を染み抜きすると生地が傷んでしまうので、事前に洗濯表示をよく確認しましょう。
不安があったら無理してお家でシミを落とさず、クリーニング屋さんの手を借りるのもOK。プロの手なら安心して任せられますよ。
実はカレーのシミは太陽光で落ちる
カレーのシミの主な成分は、ルーとスパイスに含まれている脂質・油分と、カレーの色をつくっているスパイスの色素成分です。
まず、食物の脂質・油分は、いつもキッチンでつかっている食器用洗剤(中性のもの)で落とすことができます。
カレーの黄色く残るシミは、カレーのスパイス、ターメリックのクルクミンなのですが、実はこのクルクミン、紫外線をあてると分解される性質があります。
なので、食器洗い用洗剤でしっかり洗ったあとに、太陽光をしっかり当てることでカレーのシミを落とすことができ場合があります。
軽いカレーのシミでしたら洗剤で部分洗いした後、天日干しを1日すると、ほぼ黄色いシミが目立たなくなります。
陰干し表示がある衣類の場合は、陰干しを何日かする必要があります。
あと注意点として、紫外線はもともと衣類についている色も分解してしまう力がありますので、あざやかな黄・赤・オレンジ・ピンク色の衣類は、この方法はあまりおすすめできません。
じつは、この方法は本場インドのやりかたのようですね。
まとめ
以上が、「カレーのシミの取り方」でした。
今回紹介した、さいごの「食器用洗剤と太陽光」を使う方法は簡単なので、子供服や普段着のシミ抜きには、先に試してみてください。
ですが、黄や赤などの色味がきれいな服は紫外線で、色褪せしてしまう危険性が高いです。
そういった服のカレーシミが付いてしまったときは、さきほど紹介した方法でじっくり試してみてください。
でも、大切な洋服でシミ抜きに自信がない場合は、クリーニング店など専門店にお願いしたほうが良いですよね。