冷え性って、何をしてても体が冷たくて嫌になりますよね。
冬はストーブにあたれば、顔はポカポカしているのに手足がなんとなく冷たい。
夏はエアコンの効いた部屋でひざ掛けしていても、寒さから頭痛がしてきたりと。
こういった様々な病気を引き起こす共通の原因が「体温の低下」です。
放って置けば、体の隅々まで熱を運べなくなり、手足の冷えはもちろん、アレルギーや肌荒れ、内臓疾患など、様々な病気になる可能性があるのです。
そこで、今回は手軽にオフィスや自宅できる「温活ドリンク」をテーマに、飲み物で健康に体を温める方法についてのはなしです。
目次
1.体温を上げる飲み物12選
例えば、コーヒーや緑茶は、温かくても利尿作用があるため、身体を冷やす場合も。体温を上げて冷え性改善を目指すなら、飲み物はしっかりと選ぶことがポイントです。今回は、体温を上げてくれる飲み物11選
体温を上げる飲み物を飲み、体の内側から温まりましょう。飲み物で手軽に温活をおこなえます。
(1)ココア
ココアに含まれる「テオブロミン」は、末梢の血管を拡張する効果があるといわれており、血流を良くします。体温を上げるだけでなく、血圧を下げるほか、ポリフェノールが豊富なため美肌やダイエットにも効果が高いと言われています。
自律神経を整える働きやリラックス作用もあるため、寝る前に飲むと良質な睡眠が期待できます。ココアにも生姜をすりおろして入れると、体を温める力がアップするでしょう。
(2)ほうじ茶
紅茶と同様に、お茶の葉を発酵させたほうじ茶。ほうじ茶に含まれている「ピラジン」という成分が、血液のめぐりを促進して、身体を温めてくれるといわれています。またカフェインも少ないのでリラックス効果も。就寝前でも飲めます。
ほうじ茶には、生姜や黒砂糖を入れてアレンジして飲むのもおすすめです。
(3)白湯
白湯も冷え対策に良い飲み物と言われています。お湯を沸かし、体温よりも少し温度が高いくらいまで冷まして飲みます。お湯が沸かせないときには、電子レンジで温めても問題ありません。
白湯を飲むと、胃腸の動きが活発になり、代謝を上げられます。朝起きたときや毎食前に飲むことで消化の助けになり、老廃物の排出にも。また、白湯を飲むと代謝が上がりダイエット効果が得られるほか、体温が上がることで免疫力もアップするとも言われています。
光熱費だけで済むので、経済的です。手軽に作ることができるのも魅力。
(4)紅茶
紅茶はカフェインを含むため、体温を下げるのでは?と思われがちですが、製造過程で発酵しているため、体温を上げる効果があると言われています。また、朝に飲むことで、さらに効果が高まります。代謝が上がり、集中力もアップ。
また、糖質を分解してくれる働きも。ショウガを入れて「ジンジャーティー」にすると、さらに体温を上げる効果が高くなります。カフェインが入っているので、寝る前は飲むのを控えましょう。日中に、1日2~3杯を目安に飲むのがおすすめ。
また、紅茶を甘くしないと飲めないという人は、体を温める作用があると言われる黒砂糖で甘みをつけると良いでしょう。
(5)生姜湯
体を温めるといえば、ショウガ。最近では、スーパーやコンビニでもお湯に溶かすだけでおいしく飲める「生姜湯」が出ていますが、自宅でも簡単に作ることができます。そのままでは飲みにくいという人は、ハチミツをプラスすることで飲みやすくなります。
すりおろした生姜を紅茶に入れたり、葛湯に入れたりするのもおすすめです。紅茶や葛湯の温め力で、よりポカポカに温まります。また血行が良くなることで、冷え性や肩こりにも効果があると言われています。
(6)ニンジンとりんごのミックスジュース
体の冷えを予防するといわれるリンゴとニンジンを一緒に摂取することで、体を温める効果がより高まります。漢方医学では、食べ物を「陽性」と「陰性」に分けて考えています。「陽性」の食べ物は、身体の新陳代謝を高めるため、身体を温めると言われています。
「陰性」の食べ物は、鎮静・消炎作用がある一方、体を冷やすといわれています。陽性の食べ物は、果物では、リンゴのほか、ミカンやドライフルーツなどがあり、野菜ではニンジンやゴボウ、カボチャ、ネギ、玉ねぎ、ほうれん草、ニンニクなどがあります。
ジュースにして飲む場合、これらの陽性の食べ物を選ぶようにしましょう。ただし、冷やして飲むと体温が奪われてしまうので、できるだけ常温もしくはホットスムージーなどにして飲むことを心がけてください。
また、リンゴとニンジンのミックスジュースにレモンを少し加えることで、ビタミンの吸収を促すと同時に、飲みやすくなりおすすめ。
(7)ホットワイン
ホットワインも、体を温める効果があるといわれる飲み物です。ホットワインは、赤ワインにシナモン、クローブ、カルダモン、オレンジ、黒糖またはハチミツを加えて作ります。お酒が苦手な人は、少し沸騰させてアルコールを飛ばすと良いでしょう。甘いのが苦手な人は、黒糖やハチミツの量を減らしてください。
ちょっと体が冷えたなと思ったときに飲むとリラックスできて、体も温まります。
(8)梅醤番茶
梅醤番茶とは、番茶に梅干しを入れた飲み物です。梅干しには体を温める効果があるといわれているため、冷え性の人にはオススメの飲み物です。また、梅干しには解毒・殺菌作用もあるといわれています。身体の毒素や水分の排出に役立ちます。
冷え性改善だけでなく、健康効果も期待できる飲み物です。
(9)麹の甘酒
甘酒は体全体が温まり、体温の保温効果も高い飲み物。代謝を促進させて体を温めてくれると言われています。とろみがあって胃に滞留する時間が長いので、温かさが持続します。腹持ちもいいので、就寝前など小腹がすいた時にも最適です。
米麹の甘酒には、ブドウ糖やビタミンB群などが豊富に含まれるため、疲労回復効果も期待できます。コウジ酸によって血液のめぐりがよくなることで、肌にも良い影響があります。
(10)黒豆茶
貧血予防や、血行促進が期待できるお茶。冷え症の女性などには特にオススメのお茶です。「黒豆茶」はノンカフェインで、おなかを温める効果があり、女性ホルモンのバランスも整えてくれるといわれています。
貧血予防や、血行促進が期待でき、血液をサラサラにしたり、血圧をさげたりする効果も。味は烏龍茶っぽいですが、香ばしい豆の香りがしてクセがないので、飲みやすいのが特徴です。
黒豆茶を手作りするには、まず市販の黒豆を洗って水毛を拭き、フライパンを使い、中火で10分ほど炒ります。すると、だんだん皮がはじけてきて、皮の中が黄色っぽい色になってきます。こちらを冷まして、熱湯を注いで3分ほど抽出したものを飲みましょう。
黒豆はそのまま食べられます。料理に活用してもいいでしょう。炒ったものは、一週間くらいで使い切ってください。
(11)黒糖シナモン茶
シナモンは体を温める効果が強く、血行を良くして冷えの症状を緩和するといわれています。黒糖も体を温めてくれる上に、シナモンとの相性が抜群。相乗効果が期待できます。紅茶にシナモンスティックや黒糖等を投入するだけで簡単に作ることができるのも魅力の簡単メニューです。
ホットミルクで割っても美味しいのでおすすめ。また、リラックス効果もあるので、疲れたときに飲んで、ほっと一息つくのも。
(12)ターメリック ソイミルク
ベースの豆乳には、熱になりやすい良質なたんぱく質と、女性ホルモンと近い働きをしてくれるイソフラボンが豊富です。また、ターメリックには強力な抗酸化作用があり、動脈硬化を防いで、血液をサラサラにしてくれます。さらに、シナモンは漢方の生薬としても使われており、血流改善効果が期待できます。風邪の引き始めや疲れた時に飲むと効果
抗酸化作用、肝臓機能効果を始め老化防止や免疫力を高める効能を持つターメリック(ウコン)。そんなターメリックをミルクティー風にアレンジしてみました。
ちょっと疲れた時にどうぞ。
【用意するもの】
・豆乳……200mL
・ターメリック……小さじ1/4
・はちみつ……小さじ2
・シナモン……適量
温めた豆乳にターメリックとはちみつを入れてよく混ぜ、お好みでシナモンをかけて完成!
コツ・ポイント
強火で作るとミルク成分が分離する場合があるので必ず弱火で。
2.体を冷やす飲み物5選
次に、反対に体を冷やす飲み物もご紹介します。
温かい飲み物や食べ物をとっているからといって、必ずしも体温が上がるわけではないのです。
さきほど体温を上げる飲み物を紹介しましたが、反対に体を冷やす原因となる飲み物についても知っておきましょう。
寒い日や冷えが強く感じるときには、次の5つの飲み物は避けるようにしましょう。
(1)コーヒー
東洋の考え方では、コーヒーや緑茶は「陰性食品」といわれており、体を冷やすといわれています。
カフェインが含まれていることで、交感神経が刺激されます。
眠気冷ましや脳の活性化には役立ちますが、体は冷える傾向があると言われています。
しかし、カフェインが入っていても紅茶は体を温める飲み物に分類されるものなので、一概にカフェインがいけないというわけではありません。
(2)緑茶
緑茶は大量に飲むと体を冷やすといわれています。
しかし、緑茶に含まれるカテキンには、抗酸化作用や抗がん作用などさまざまな健康効果があるといわれていますし、ビタミンB群、ビタミンCなどの栄養も豊富です。
適度に摂取するのは良いでしょう。
もし、体の冷えが気になる場合には、梅干しを添えると良いと言われています。
(3)清涼飲料水
清涼飲料水には糖分が多く含まれているものが多く、その「白砂糖」が体を冷やすともいわれます。
また、温度が冷たいことももちろん、体を冷やす原因です。
缶やペットボトルの甘いジュース類、スポーツ飲料などには十分気をつけましょう。
(4)牛乳
一般的に、色が白いものは、体を冷やすといわれています。牛乳は「白い」ので、体を冷やす飲み物に含まれるのです。冷えが気になる場合には、牛乳はできるだけ控えたほうが良いでしょう。もし飲みたい場合には、温めて生姜や黒砂糖を加えて飲むようにしてください。
(5)スムージー
スムージーは、さまざまな野菜や果物を使って作るものですが、体を冷やす野菜や果物を使っている場合、注意が必要です。
野菜ではトマトやキャベツ、果物ではイチゴ、オレンジ、キウイフルーツ、ナシ、バナナ、メロンなどが体を冷やすといわれています。
これらの野菜や果物の多いスムージーは、避けるようにしましょう。
3.温活が必要な「熱を配れない」「熱を作れない」カラダ
現代人の仕事のスタイルが昔に比べ、大きく変わりました。
その中で、特に大きな要因はストレスなどにより、冷え性になってしまうことがわかってきました。
そんな冷え性になってしまう人は共通して、体内で「熱を配れない」「熱を作れない」と2タイプのカラダに原因があります。
あとで紹介する、そのタイプ別のチェックリストに1つでも該当するものがあれば、要注意です。
また、チェックに該当しているのならその項目に付いて、注意をすれば良いだけのことす。
それでは、具体的に温活が必要な「熱を配れない」と「熱を作れない」カラダとは、どういった事でしょう。
「熱を配れない」原因
快適な室温では、熱を作れていれば、それが末端まで均等に行き渡ります。
しかし、プレッシャーなどの精神的ストレスや、疲労などの肉体的ストレスが加わると、末梢血管が収縮しだします。
末端まで血液が届かず、うまく熱を配れなくなってしまいます。
また、運動不足も熱を配れない原因の一つ。
心臓から送られた血液は、ふくらはぎのポンプ機能などで心臓に戻ってきますが、運動不足で足の筋肉を動かしていないと、足に血液が回らず、熱を配れなくなってしまいます。
<熱を配れないタイプ>
□ストレスを感じやすい
□湯船に浸かる習慣がない
□夜更かしが多い
1つでも当てはまる方は、熱を配れないタイプの可能性があります。
「熱を作れない」原因
熱を作れない原因の一つは、筋力の低下。
熱を作って体温を維持するためには、しっかりと筋肉を使って運動する事が大切です。
また、過度のダイエットや偏った食生活も熱を作れない原因になります。
身体の中心で十分な熱が作れなければ、手足に熱を配る余裕がなく、末端に行くほど冷たくなってしまいます。
<熱を作れないタイプ>
□朝ごはんを食べない
□運動習慣がない
□比較的 細身だ
1つでも当てはまる方は、熱を作れないタイプの可能性があります。
まとめ
体を温める飲み物と冷やす飲み物について紹介しました。
12種類の飲み物の中には、温活になる効果だけでなく、リラックス効果や健康・ダイエット効果も期待できるものもありました。
また「熱を配れない」カラダと「熱を作れない」カラダにあてはまるひとは、運動も合わせて行きましょう。
そして、温活ドリンクをうまく活用して、心身ともに癒されましょう。