暑い季節になると、冷えたビールがたまらなく飲みたくなります。
とくに頑張って働いたあとにグーッ!と一気に飲むビールなんて最高ですよね。
でも、美味しいからって飲みすぎると、心配事が一つ…。
そう、太ってしまう!ってことですよね。
ダイエット中なら、まず最初に控えなくてはと頭に浮かぶ物のといえば「ビール」だったりして。
周りから聞こえてくる噂やネット情報などには、ビールはカロリーが高い、太る、ビールにはプリン体が多く痛風の原因になる…と悪い情報ばかりですよね。
しかし最近、全く反対の意見を唱える説がでてきていることをご存知ですか。
つまりは「ダイエットのためにビールを飲む」という極端な話までも。
そんなふうに、ビールは太るか太らないのか、世間で意見が分かれていますが、実際はどうなのでしょう?
今回はそんなビールと肥満の関係について調べてみた話です。
目次
1.各有名メーカービールのカロリー、糖質、プリン体比較
350mlあたりのビール、発泡酒、第三のビールのカロリー、糖質、プリン体の量を比較する表を紹介します。
メーカー、銘柄ごとに分かれているので、よく飲まれるビールにどれくらいのカロリー、糖質、プリン体が含まれているのかチェックする際の参考にしてみてください。
【ビール】カロリー・糖質・プリン体、メーカー別比較表
アサヒビール
キリンビール
サントリー
サッポロビール
【発泡酒】カロリー、糖質、プリン体比較表
アサヒビール
キリンビール
サントリー
サッポロビール
【第三のビール、新ジャンル】カロリー、糖質、プリン体比較表
アサヒビール
キリンビール
サントリー
サッポロビール
カロリーの目安が分からないのであれば、他の食材と比較すると、ご飯1膳あたり269kcal、かけうどん1杯あたり330kcal、食パン4枚切1枚264kcalになります。
そうやって比較してみると、ビールって思ったよりカロリーは低いですよね。
2.ビールが太ると言われる理由は糖質だけでない
ではなぜビールは太りやすいと言われているのでしょうか。その原因はいくつかあります。
飲む量
まず一つ目の原因は飲む量にあります。
友達や仕事の同僚との飲み会でついつい多く飲んでしまう人はたくさんいますよね?
ビール1杯のカロリーはそこまで高くないかもしれませんが、飲み会などで5杯、6杯、と飲んでしまうと、ビールだけでも1000kcalを超えてしまいます。
さらに、毎日の飲む量にも気を付けなければいけません。
缶ビールを1日2缶飲むという人は、1ヶ月で8,400kcal、
1日3缶飲むという人は、1ヶ月で12,600kcalになってしまいます。
どうです?この数字を見ればご理解いただけたのでは?
そうですね、ビールは1日1缶にしておきましょう。
一緒に食べる物
次の問題はおつまみなどの食べ合わせにあります。
ビールのおつまみといったらなにを思い浮かべますか?
唐揚げや焼き鳥など脂っこいものやこってりしたものを思い浮かべる人は多いのではないでしょうか?
ビールには炭酸や独特な苦みがありますよね?
これが唐揚げや焼き鳥などのこってりしたものと相性が良く、ついついたくさん食べてしまい、とんでもないカロリーになってしまいますよね。
また、ビールには胃酸を分泌して食欲を増進させる効果があります。
このように、ビールをたくさん飲み、脂っこいおつまみをたくさん食べることによってあっという間に太ってしまうというわけです。
ではどうすれば太らずに飲むことができるでしょうか?
3.これさえ知れば、太らないビールの飲み方
「飲み会に行くと、いつも以上に食べてしまう」こんな悩みを持っている人も多いでしょう。
「飲むと、ほとんど食べない」という人もいますが、これは、お酒を飲むことで分泌される「食欲を増進するホルモン」の量が、体質によって異なることが理由です。
うらやましい限りですね。
ただ、多くの人はお酒を飲むと食欲が高まります。
また、利尿作用が促されるため、水分がほしくなり、さらに飲み食いが進みます。
そして、さらに飲み過ぎて酔いが回ると、今度は理性が働かなくなるため、ノリや雰囲気、惰性で不必要に食べてしまうこともあります。
楽しく盛り上がるうちに、から揚げやラーメン、ピザ、パスタ、焼きそばなどを注文しまくってしまうこともあるでしょう。
この酔いによる食欲の暴走を防ぐには、どうしたらいいのか?
その超簡単なとっておきの秘策とは……。
飲み会のときは、「食べる順番」が何よりのポイントとなります。
具体的にいえば、1番目に「野菜、海藻、きのこ類、酢を使った料理」を、2番目に「肉、魚、卵」を、最後に「揚げ物、炭水化物」という順序になります。
1番目の料理とは「食物繊維の多いもの」です。具体的には、もずく酢、ひじき、こんにゃく、ほうれん草のおひたし、きんぴらごぼうなど。
2番目の料理は「タンパク質の多いもの」で、ローストビーフ、赤身の焼き肉、刺身、焼き魚、鶏ささみ焼き鳥、大豆製品など。
最後にオーダーすべきなのが「脂質・炭水化物」で、これは揚げ物、米、パン、麺類、果物、イモ類、スナック菓子、生クリームを使ったスイーツなどが当てはまります。
注文する際は「1番目」「2番目」「3番目」に該当するメニューを、それぞれ数品ずつ選んでオーダーし、それらを食べ終えてからまたオーダーするというように、3段階に分けて注文していくといいでしょう。
4.実はビールが体に良いと言われる理由
ビールのイメージといえば、ビール腹と言われるようにあまり良い印象が有りませんよね。
でも、先程から説明させて頂いているように色々な誤解はとけたと思います。
ここでは、そんなビールのイメージを更に良くするために、ビールの効能をお話します。
以前から言われてたのですが、ビールの原料である「ホップ」の成分は体に良いです。
ビールを飲んだときに感じるホップの苦味がありますよね。
まさにそれが「抗酸化物質」なんです。
ちょっと専門的になりますが、あらゆる病気の原因となる体の酸化は、「活性酸素」によって引き起こされます。
簡単にいうと、ストレス、紫外線、食品の添加物などで生じる、老化の原因となる物質【活性酸素】を無害化してくれるのが「抗酸化物資」なんです。
ホップには抗酸化作用の強いポリフェノールが含まれているだけでなく、ワインのポリフェノールよりも体内での吸収性がよいのです。
ポリフェノールは脳を活性化させたり、血管を若返らせたり、骨を強くしたりする効果を持っていて、認知症、動脈硬化、骨粗しょう症の予防になると多くの研究で確認されています。
そういった意味で、ビールは健康にイイお酒だと言えるのです。
5.まとめ
ビール自身はそれほどカロリーが高くないって事が分かってもらえましたか?
■カロリーや糖質は全食品の中ではそこまで高くない
■太るのは飲む量や食べ合わせが原因
■体にいい効能もある
ということが、分かりましたね。
ビールには体にいい効能もありますが、飲みすぎて健康を害してしまったり、太ってしまったら元も子もありません。
一日の飲む量を決めたり、飲み会の回数を減らすなど、適量を飲むように気を付けましょう!