食後はカラダが温かくなりますよね。
これは、消化吸収などの活動を行うことで体熱が発生し、エネルギー消費が増える「食事誘導性熱産生」によるものなんです。
また、これはよく噛んで食べることで、さらに食事誘発性熱産生は高くなるといわれています。
これって、ひょっとして食事をしながらダイエットができるってこと?って気が付きました?
そうです、この「食事誘導性熱産生」を利用したダイエット方法を調べてみたら、ありました。
あのライザップがこの方法を利用していました。
今回はそんな「食事誘導性熱産生」とライザップ式ダイエット方法のはなしです。
目次
食事誘導性熱産生とは?
まずはひとの消費エネルギーには大きく分けて「基礎代謝量」「活動時代謝量」「食事誘発性熱産生」の3つがあります。
基礎代謝量
寝ている間も消費され、呼吸や内臓など生命を維持するために必要なエネルギー代謝。
活動時代謝量
仕事や家事、歩くなどの日常生活の活動とスポーツで消費するエネルギー代謝。
食事誘発性熱産生
食後、食べたものを消化・吸収・運搬するときに消費するエネルギー代謝。
さらに詳細に説明すると、食事誘発性熱産生(ショクジユウハツセイネツサンセイ)とは摂食後に起こる代謝の活発化のことをいいます。
食物をとると、体内で栄養素が分解することで安静にしていても代謝量が増大し、一部が熱として消費され代謝量が増えます。
この代謝の増加を食事誘発性熱産生または特異動的作用といいます。
そして、この代謝量はだいたい1日の消費エネルギーの約1割とされますが、栄養素の種類によってエネルギーの消費量は異なります。
たんぱく質のみを摂取したときは摂取エネルギーの約30%、糖質のみの場合は約6%、脂質のみの場合は約4%です。
しかし、加齢や運動不足で筋肉が衰えると、基礎代謝が低下するだけでなく食事誘発性熱産生も低下します。
逆にトレーニングで筋肉を増やすと食事誘発性熱産生は高くなります。
また、食事の摂り方としてよく噛まずに飲み込んだり、流動食だけを摂る場合に比べると、よく噛んで食べる方が食事誘発性熱産生は高くなります。
食事誘導性熱産生のダイエット方法
1日のエネルギー消費量の割合は、基礎代謝量:活動時代謝量:食事誘発性熱産生=6:3:1とされています。
食事誘発性熱産生は食材の栄養素や食事の仕方、食事時間によって、エネルギー消費量が異なります。
食事誘発性産生を高めると、エネルギーの消費量が増え、脂肪燃焼効率が上がり、太りにくくなります。
よく噛んで食べる
良く噛んで食べると、交感神経が刺激されて消費エネルギーが増えます。
流動食よりも固形物をしっかり噛んで食べることで食事誘発性熱産生が高まります。
1口30回を目指しましょう。
温かいものを食べる
温かいものはカラダが温まって代謝が上がり、脂肪の燃焼が促進されます。
体温が低いほど基礎代謝が低く、食べた物のエネルギー代謝が劣り、脂肪を溜めこみやすい体質になります。
体温とダイエットは密接な関係があり、体温が1℃上がると基礎代謝は10%近くアップします。
温かい食べ物を選んで、カラダを温めるようにすることで、食事誘発性熱産生アップに繋がります。
タンパク質の摂取量を増やす
食事誘導性熱産生による消費エネルギーは栄養素によって異なり、タンパク質のみ摂取した時は30%、糖質のみの時は5~10%、脂質のみの時は5%のカロリーが消費されます。
普段の食事はそれらの栄養素が混ざった状態なので約10%ほどが消費されます。
つまり、タンパク質を摂ることが消費エネルギー増に必須。
ダイエット中は摂取カロリーを控えがちですが、その際は、低カロリーで高タンパク質の食材を選ぶように心がけましょう。
誤ったダイエットは、食事制限により筋肉量が減り、基礎代謝が低下しやすくなります。
ダイエット中は、筋肉を構成するタンパク質をしっかりととり入れたバランスの良い食事にし、普段よりカラダを多く動かすことが大切です。
食べる時間帯に注意
夜遅くの食事は胃腸に負担をかけるだけでなく、食事誘導熱産生(DIT)が低下することがわかっています。
ある研究では、朝型と夜型の食生活を比較した場合、夜型の食事誘導熱産生が低くなりました。
夜遅い食事が続くと肥満につながる可能性があるといわれています。
仕事などの都合でどうしても夕食が遅くなる時には上手に間食をとり入れ、夕食には温かくて消化の良いものを食べるようにしましょう。
まとめ
食べ物に含まれる栄養素の選び方と、食事の仕方を変えるだけで消費カロリー量のアップに繋がります。
とくにライザップでは先にあげた「タンパク質の摂取量を増やす」であげた方法でタンパク質を積極的に摂り、筋トレに重点を置きました。
これによって、リバンドしにくいカラダづくりをすることで多くの人が成功してきました
「代謝がアップする」=「エネルギー消費量が増える」⇒ 痩せやすい身体になる(⇒つまりは効率的なダイエット)
あとは食べる時間、食べ方にも意識してメリハリあるボディーを手に入れましょう。