皆さんも寒い日には使い捨てカイロを利用しますよね。
通勤、通学前に袋から取り出してモミモミしてしばらくするとジンワリと温かくなって、とても気持ちいいです。
そして、体を直接温めてくれるので一日中どこにいても温かく、しかも一つ数十円程度のコスパ高!
これを発明した人はカップラーメン以来の天才です!
でも、この便利な使い捨てカイロも連続使用時間が普通のサイズのもので12時間も持つんですよね。
これって通勤、通学時だけで十分なのにそのまま暖かいなんて、なんだかもったいない気がします。
この暖かさを取っておく事ができないかな。と思ったことありませんか?
今回はそんな使い捨てカイロの仕組みと使い方のはなしをしてみたいと思います。
目次
必殺裏技!使いかけの使い捨てカイロの保存方法
使いかけの使い捨てカイロを後でもう一度使う簡単な裏技です。
使い捨てカイロが入るくらいの大きさのジップロック(チャック付きビニール袋〉を用意してください。
そこに使いかけの使い捨てカイロをジップロックに入れ、空気を抜き出しチャックをするだけです。
たったそれだけで、暖かくなるのが止まります。
また使いたくなったら、ジップロックからだしてモミモミしてください。
そしたら、はい!復活します。
使い捨てカイロの仕組み
そこで、なぜさっきのジップロックに入れるだけで、また後から使い捨てカイロが使えるようになるのかについての仕組みを簡単に説明します。
使い捨てカイロの袋の中には5種類の成分が入っています。
鉄粉 ・・・ 熱を発生する元
水 ・・・ 鉄を錆びさせるために必要な物
塩類 ・・・ 鉄を錆びやすくする物
バーミキュライト ・・・ 水をためておく物
活性炭 ・・・ 鉄を錆びやすくする物
使い捨てカイロが暖かくなる原理は、鉄の酸化反応を利用しています。
鉄は濡れていると錆びちゃいますよね。
これは鉄が空気中の酸素と水によって鉄が酸化(錆びる)してるからです。
そして、鉄が酸化するときは熱が発生します。
その鉄が錆びるときの熱を利用した物が使い捨てカイロになるわけです。
しかしなぜか、鉄製の鍋や屋外の鉄棒を水で濡らしても熱くならないですよね?
これは鉄の質量が高い為、酸化スピードが遅くなり、発生する熱量が少なくなります。
そのため触っても熱さを感じていないだけです。
そこで、使い捨てカイロが鉄粉を使っているのは、より多くの鉄と空気を触れやすくし短い時間でたくさんの鉄を酸化させるためです。
簡単に言えば、粉状にすることで鉄と水、酸素が触れる面積が広くなるからです。
すると、いろんな場所で鉄が酸化するため、使い捨てカイロの中ではたくさんの熱が発生しやすくなりますよね。
たくさんの熱が発生するため、人が触ったときに暖かさを感じることができます。
ここが鉄製の鍋や鉄棒が濡れていても、錆びる速度が遅いので熱くならないってことですね。
その他使い捨てカイロの再利用方法
◎消臭剤として再利用
活性炭に消臭効果があるため、使用済みの使い捨てカイロを靴にそのままいれておけば効果があがります。
クローゼット全体を消臭したいのなら、使い捨てカイロの中身を小皿などにうつして服とか当たらない所に置きましょう。
◎除湿剤として再利用
鉄粉、活性炭、バーミキュライトに湿気を吸い取る効果があるため、下駄箱やクローゼットの除湿剤としても活用できます。
合わせて、先の消臭効果も発揮して一石二鳥です。
◎ガーデニングに再利用
バーミキュライトは、もともと農業や園芸で使われる土壌改良用の土。
保水性、保肥性、保温性にすぐれ、植物にとって生育しやすい環境を作り出します。
また、使い捨てカイロの主原料である鉄粉は、土壌の鉄分補給に効果的です。
ただし注意したいのが、カイロには発熱反応を促す塩分が含まれているので、カイロから取り出した状態では使えません。
このままでは塩害によって植物を枯らしてしまします。
そこで塩分を除去するために、コーヒーフィルターを使って、使い捨てカイロの中身をろ過をして塩分を流す必要があります。
目安として「使い捨てカイロ1袋」で150~200ccの水をゆっくりコーヒーを注ぐ要領でろ過をしましょう。
◎陶芸の粘土に混ぜる
陶芸を少しでもやったことがあるのなら知っているかと思いますが、陶芸の粘土に使い捨てカイロの粉を混ぜてみてください。
その粘土を焼くと、使い捨てカイロの鉄分が加わり作品の重厚感が増します。
最近では、家庭のオーブン作れる陶芸キットなどもあるようですから、興味のある方はぜひ試してみてくださいね。
使い捨てカイロの処分方法
まずはお住まいの市区町村の区分に従って捨ててください。
ただ、使い捨てカイロってまだ温かいと可燃ごみなどと一緒に捨てると予熱で発火することが怖いですよね。
なので、しっかりと発熱処理後の物を捨てましょう。
では、未使用の使い捨てカイロが大量に眠っていたなんてことありませんか?
未使用のものについては自治体の説明には無いので、とりあえず面倒ですが全て封を開けて十分空気に触れさせて発熱処理を済ませてください。
あとは先と同じ、各市町村の区分に合わせて捨てていただければ確実です。
まとめ
以上が使い捨てカイロの再利用についてのはなしでした。
寒い冬の味方、使い捨てカイロ。
そういえば、この使い捨てカイロは日本のメーカーが開発した20世紀の大発明品です。
海外でもその機能性に驚く人が多いスグレモノなのですが、もっともっと利用方法を知って使い切ってください。