最近注目されているメープルシロップ。
メープルシロップって、サトウカエデなどの樹液を濃縮した甘味料で、独特の風味がありホットケーキなどにかけたり、お菓子に用いられることはよくご存ですよね。←説明っぽいw
体に気づかう人には嬉しいことに、そのメープルシロップは白砂糖と比べて血糖値をあげにくく、しかもミネラル等の栄養値が高いのです。
さらにはちみつよりも栄養価が高くアンチエイジング効果もあり、赤ちゃんに危険なボツリヌス菌はメープルシロップには含まれていません。
また、料理ではパンケーキだけでなく、幅広いお料理にメープルシロップ使ったレシピも増えてきました。
今回はそんな美味しくて健康にも良いメープルシロップの効能についてのはなしです。
目次
メープルシロップ 効能について
大地の恵みをたっぷり吸い上げたカエデの樹液から作られるメープルシロップは、日本人に不足しがちなカルシウムやマグネシウム、たんぱく質や糖質の代謝に不可欠な亜鉛、余分なナトリウム(塩分)を排出するカリウムといった注目のミネラルをバランスよく含んでいます。
さらに様々なビタミン、アミノ酸、たんぱく質、有機質、ポリフェノールも含まれていて、他の一般的な甘味料に比べるとビタミン、ミネラルの含有量が高く、白砂糖やはちみつと比べてカロリーが低いのが特徴です。
また、煮詰める過程で殺菌され、着色料や添加物を含まない100%自然食品なので乳幼児に与えても安全です。
最近発表されたことですが、研究リーダーの米ロードアイランド大学、ナビンドラ・シーラムは「研究室での実験で、複数の化合物に、がんや糖尿病、細菌性疾患などと戦う抗酸化作用や抗炎症作用があることを発見した」と発表しています。
また以前からメープルシロップは、糖尿病予防効果があると言われていていました。
正常の人の体は糖分を摂取し体内に素早く吸収されると血糖値が上昇し、すい臓からインシュリンが放出されます。
しかし、糖尿病にかかると血糖値が急激に上昇し、 すい臓に負担がかかりインシュリンが出なくなってしまいます。
ここでメープルシロップの果糖の場合、身体にゆるやかに吸収されるのでインシュリンの放出を抑えられるために、糖尿病の予防効果があります。
一方、東京大学大学院の研究チームは世界で初めてメープルシロップには肝臓保護効果があることを、また肥満を抑制する可能性があることを動物実験により確認しました。
今回発表でその効能が実証され、さらにがんや細菌性疾患にも効果があるというこなので、ますます注目されます。
メープルシロップ 栄養価について
赤ちゃんからお年寄りまで、安心して口にできるメープルシロップは、健康という視点から毎日の「食事」を見直す意味でも、今求められている食材といえます。
天然の甘味料ということでよく引き合いに出されるのははちみつですが、メイプルシロップとはちみつの栄養を比較すると、
カルシウムははちみつの50倍、マグネシウム、カリウムははちみつの20倍ほど含まれているのだそうです。
【メープルシロップ栄養価比較表】
※参考:ケベック・メープル製品生産者協会HPより
メープルシロップに含まれるミネラルの特徴
1.カルシウム
日本人にとって慢性的に不足しがちな栄養素。
歯や骨の健康に欠かせないほか、血圧の上昇を防ぎ、血液の凝固を助ける成分として働きます。
2.カリウム
余分な塩分を体外に排出し、新陳代謝をよくしてくれます。話題のデトックス(毒素排出)で、注目のミネラルのひとつです。
3.亜鉛
たんぱく質や糖質の代謝に不可欠な栄養素。
アルコールの分解に関わったり、動脈硬化を防いだりする働きがあります。また、味覚に深く関与しています。
4.マグネシウム
現代人に不足しがちなミネラル。
マグネシウムは、カルシウムとともに歯や骨の形成に必要な栄養素で、骨粗鬆症の防止にはこの両方が欠かせません。
5.マンガン
糖・脂質代謝に関わる多くの酵素や、抗酸化酵素を構成。骨の形成や脳のエネルギー供給の働きもあり、成長期の子どもには不可欠な栄養素です。
メープルシロップに含まれるビタミンの特徴
1.チアミン
炭水化物を分解して、エネルギーに変換するために不可欠な栄養素。
神経組織、筋肉、心臓が正常に働くようにする役割もあります。
2.リボフラビン
細胞の成長に欠かせないことから“発育のビタミン”ともいわれ、健康な皮膚や粘膜、髪、爪などをつくるために必要な栄養素です。
3.ナイアシン
炭水化物や脂肪を分解して、エネルギーをつくり出すのに不可欠な栄養素。皮膚の代謝を助ける働きもあります。
メープルシロップの選び方
メープルシロップを選ぶ際のこだわりポイントです。
原産国で選ぶ
品質の良いメープルシロップは、カナダ産のものがほとんど。
そのため、選ぶ際にはまずカナダ産であることを確認しましょう。
ちなみにメープルシロップの全世界の生産量の80%を占めるのがカナダです。
その中でもカナダ東部のケベック州が90%と圧倒的なシェアを占めています。
きっちり、メープルシロップのラベルであれば、ケベック州のものに当たりそうですね。
参考までに商品のラベルには、以下のように記載されています。
英語の場合:PRODUCT OF CANADA
フランス語の場合:PRODUIT DU CANADA
カナダのオンタリオ州、アメリカのニューイングランド地方、またわずかながら日本でも山形県金山町や埼玉県秩父市などで生産されている製品もありますが、世界で流通するメープルシロップのおよそ70%がカナダのケベック州産です。
廉価なものの中には水あめなどで薄めてしまっているも流通していますので、必ず原産国がはっきりと表示されたメープルシロップを選びましょう!
グレード(等級)で選ぶ
メープルシロップのグレードは、収穫時期や、煮詰める工程によって味や透明度が異なり、5段階のグレード(等級)があります。
フレーバー:繊細で軽やか。
最高ランクのエキストラライトは、春先の最も早い時期に採取した、いわば一番搾りです。
最も風味が繊細で高級なメープルシロップです。煮詰めて糖分を66%以上にしたもので、混ぜ物は全くありません。
色は薄いですが、味や香りは薄いというのではなく、たいへん研ぎすまされたクリアな感じ、しかも後口に残らないすっきりとした味わいです。
フレーバー:繊細でまろやか。
風味が繊細でまろやかなメープルシロップです。煮詰めて糖分を66%以上にしたもの。混ぜ物は全くありませんが、エクストラライトより透明度が低く(色がやや濃い)なっています。
フレーバー:バランスが良い。
風味のバランスが良く、もっともおすすめできるメープルシロップです。
一番価格的にも手頃で、風味的にも一般受けするのかスーパーなどで最も見かけるものです
煮詰めて糖分を66%以上にしており、混ぜ物は全くありませんが、ライトよりさらに透明度が低く(色がやや濃い)なっています。
フレーバー:バランスが良く、濃い。
加工用や、オーブン料理などに使われることも多いメープルシロップです。
脂肪分はゼロで最もカロリーが少なく、カルシウムなどのミネラルを豊富に含んでいます。
独特の香りがあり、ミディアムよりやや濃い色が特徴。味は濃いめですが、ミディアムと同様に使いやすいメープルシロップです。
フレーバー:濃くで少しスモーキー。
加工用や、オーブン料理などに使われることも多いメープルシロップです。スモーキーな香りに癖があるので、好き嫌いが分かれるかもしれません。
採取時期も終わりごろで色も濃く、フレーバーも力強いものになります。
まとめ
今回はメープルシロップの効能について紹介しました。
ただ、体に良いからだけではなく産地やグレードにこだわった食べ方で、美味しく続けれれるといいですよね。
ちなみに私は昔からよく食しているフレーバーなのか、やっぱりNo.1ミディアムが美味しいです。
なかなか手に入れられない、No.3のダークに挑戦してみましたが、ちょっと馴染めないものでしたね。
料理好きの人なら、クックパットにもレシピがありますから、メープルシロップを使ったレシピにいろいろ挑戦してみると良いかもしれなですよね。