ブリキとトタンの違いは?用途に合わせて簡単に説明します

マサル君
マサル君

「ブリキのおもちゃ、トタン屋根って言われるけど、なんの事だろ?

よく耳にするけど、何か違いや用途があるの?」

教授
教授

そうですよね。

なんとなく似てて、分かりにくいですよね。

簡単に言えば、

どちらも用途に合わせ、鉄にメッキした物です。

 

先日、ブリキのおもちゃについて調べていたら、なぜかトタンがヒットしてきました。

トタンってあの屋根に使うやつだよね。あれってブリキなの?ってぐらいにブリキとトタンの違いや関係が分かっていませんでした。

正直、理科は苦手なほうなので、今までずっとトタンとは屋根の材料ぐらいにしか、思っていませんでした。

調べればブリキとトタンって似ているけれど全然違うものだったのですね。

そこで、今回はブリキとトタンの違いについて
用途とメリット、デメリットについて調べてみたはなしです。

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ブリキとトタンとはメッキの事だった

ブリキとトタンの事を調べてみても、ぱっと見は分からないぐらい似ているものでした。

作り方は、どちらも鉄にメッキ加工をしたもので、違いはメッキ素材が違うだけでした。

ブリキは、鉄板の表面にうすいスズの膜をはったもの

やはり、きれいにした鉄板を、熱してとかしたスズの中に浸し表面にスズの膜がついたら、引きだして、煮たたせた油の中に入れ余分なスズを流し落としてつくったものです。

ブリキはふつう、缶詰用の缶や石油缶に使われていて、トタンよりつやがあります。

トタンは、鉄板の表面にうすい亜鉛の膜をはったもの

ふつうは、鉄板を塩酸か硫酸で洗って、酸化物を取り除きこれを水で洗ってかわかし、熱して溶かした亜鉛の中に浸してつくります。

このほか、電気メッキでつくる方法もあります。

トタンは、屋根板やいろいろな器物をつくるのに用いられます。

しかし、酸や塩基には非常に弱いので、缶詰用の缶には利用できません。

ブリキ→錫(スズ)でメッキしたもの

トタン→亜鉛でメッキしたもの

見ての通り並べれば違いますが、別々に見てたら、きっと違いなんてわかりませんよね。

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ブリキとトタンは使いみちが違っていた

両者の違いは用途によって、どのようにして鉄の腐食を防ぐか、という点にありました。

『ブリキ』

ブリキとは、鉄に錫(スズ)でメッキしたものでした。

ブリキの場合は、サビをつぎのようにしてふせぐことができます。

『ブリキの場合は、スズのほうが、鉄よりもイオン化傾向が小さいので非常にさびにくく、そのために鉄板が保護されているのです。ところが、ブリキに一度傷がついて、鉄があらわれると鉄のほうがイオン化傾向が大きいためスズよりも先にさびてその結果、このさびが内部にどんどん広がっていきます。』

錫(スズ)の腐食しにくい特徴から、鉄の表面をスズで覆うことで、単純にサビを防ぎます。

しかし、表面のスズが傷がつき中の鉄が露出すると、そこから一気に腐食がはじまります。

用途として一番有名なのが、缶詰にブリキが使われています。

スズは腐食しにくく、人体に影響が少なく、そして中身の変質を防ぎます。

また、缶の内側では傷がついてメッキがはがれることは考えにくい、という理由からなんです。

ただ、一度缶を開けると切り口では鉄の部分が露出することでサビが始まります。

毒性がないとはいえ、缶詰を空けたら別の容器に移して保存するようにしましょう。

『トタン』

トタンとは、鉄に亜鉛をメッキしたものでしたよね。

トタンの場合は、鉄板のさびは、つぎのようにしてふせぐことができます。

『亜鉛は鉄よりもイオン化傾向が大きいので空気中では鉄よりもはやくさびて白色の塩基性炭酸亜鉛となりますがこのさびは、かえって内部を保護します。また、トタン板に傷がつき、内部の鉄があらわれてその部分に水がついても亜鉛のほうがイオン化傾向が大きいためにまわりの亜鉛がおかされ、亜鉛のある間は、鉄はおかされません。』

もう少しわかりやすく…

亜鉛は鉄よりも酸化しやすいため、鉄より先に亜鉛がサビることで鉄がボロボロになるのを防ぎます。

その為、傷がついても鉄の露出に対し、亜鉛が先にサビることによって、腐食が抑えられます。

用途が分かりやすいとこで一番有名なのが、波板屋根にトタンが使われています。

屋外などの露出の多い場所に使われる理由として、トタンが傷がついても亜鉛の酸化が鉄の腐食を防ぐ、と言った理由から使われるようになりました。

なので、表面の亜鉛が腐食しても、中身の鉄が腐食しない限り屋根は無事でいます。

 

整理します。

ブリキが腐食しにくいスズで、表面をコーティングすることで中の鉄を錆びにくくするのは分かりますよね。

トタンは腐食しやすい亜鉛で、表面をコーティングすることで、なぜ中の鉄は大丈夫なんでしょう?

答えは「酸化被膜」が中身を守ってくれるからなのです。


【画像引用:進藤医師のブログ

上図のようの、表面の亜鉛が傷ついたとしても、中の鉄より先に酸化すると同時に膜を作り、中の鉄を守るといった訳です。

どうでしょう?これでお分かりになりましたか?

意外にもあったブリキ製品とトタン製品

昔は素材その物が少なかったので、ブリキやトタン製品の用途は多かったですが、いまは色々と代用される良い素材が出来てきました。

その為、ブリキやトタン製のものが身近に無くなりつつあります。

それでも今でも使われているものを探してみたら
少なくなったとは言え、あることはありました。

ブリキ製品…模型、缶詰、一斗缶、タライ、湯たんぽ など

トタン製品…屋根、収納BOX、バケツ、ちりとり、ジョーロ、工具箱など

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今後のブリキ製品とトタン製品

調べてはじめて知った、ブリキとトタンの違いですが、素材の特性を活かして色々な物に使われてきました。

しかし、今ではどんどん新しい素材が取って変わってしまうものが多いです。

缶詰ひとつとってもブリキ製のものは各メーカーもほとんど使われなくなってきました。

トタン屋根もそうです。どちらかというと樹脂製の波板屋根にほとんど変わってきました。

ブリキやトタンも徐々に流通が減るのも事実です。

まとめ

マサル君
マサル君

今では、色々なあたらしい素材がつくられて

トタンやブリキって減ってきたんですね。

教授
教授

そう、素材メーカーは常に

環境やコストなど考えて

より良いモノをつくり続けているんですよ。

ということで、今回は「ブリキ」「トタン」違いにつてのはなしでした。

最後に、簡単に表でまとめてみたので参照してください。

ブリキトタン
メッキ錫(スズ) Sn亜鉛 Zn
価値高い安い
強度キズが付けば、亜鉛の隙間から水が侵食して、中の鉄が錆びるキズが付いても、錫が膜をつくり中の鉄を錆ることから守る
用途模型、缶詰、一斗缶、タライ、湯たんぽ など屋根、収納BOX、バケツ、ちりとり、ジョーロ、工具箱など
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