化粧水などでニキビが出とき「好転反応」と言われたらソレ嘘です!

皆さんの中に、これは肌に良いよと勧めれれて使った化粧水が自分には合わずニキビ見たいなブツブツができたり、湿疹がで出て顔が真っ赤になってしまったってことはありませんか?

また、その事について勧めてくれた人に相談すると、「あ。それは好転反応こうてんはんのうだから、大丈夫!」なんて言われてません?

じつはそれは全くをもっての嘘ですから、気を付けてください。

今回はそんな「好転反応」についてのはなしです。

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目次

好転反応の嘘

「好転反応」をうたうものには要注意!

大体は根拠のない嘘が多いです。

Q.9

一時的に体調が悪くなるのは効果のある証拠と考えてよい?

 

A.9

体調に異変が生じたら、すぐに摂取を中止しましょう。

体調が悪くなるのはその健康食品が合っていない証拠です。

親切心からすすめられた健康食品であっても、自分の体調を優先しましょう。

健康食品を食べて体調が悪くなったときに、「それは体の毒素が出ている時期」「反応が出るのは効果がある証拠」などといって使用継続をすすめるのは、いわゆる「好転反応」のことを指しますが、表現自体が薬事法違反にあたります。

「好転反応」に科学的根拠はありませんので、商品説明の表現として好転反応をうたうものには十分注意し、万が一、健康食品を摂取して体調が悪くなった場合には、すぐに使用を中止しましょう。

使用中止や医療機関受診などの「適切な対応」が遅れれば、健康被害が拡大してしまうことも考えられます。

「払ったお金がもったいない」などといって食べ続けた結果、病状がさらに悪化してしまったのでは、元も子もありません。

厚生労働省
「情報編  健康食品情報の冷静な受け止め方 Q&A」より

厚生労働省からか上記のような見解が発表されています。

繰り返しますが、健康食品・サプリメントを摂取し、体調が悪くなると「これは好転反応だから大丈夫。」「効果だ出てきた証拠だよ。」「いま体の毒素が出ている時期だから」などと業者から言われ、その言葉を信じて使用を続けてしまうことで、後で大変なこととなります。

また、その商品の値段が高いほど効果があると信じ込んでしまう心理も働いてしまいます。

健康食品・サプリメントでは、この「好転反応」という表現自体が「薬機法違反」にあたります。

好転反応に科学的根拠はありませんので、商品説明の表現として好転反応をうたったものには十分注意しましょう。

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そもそも好転反応とは

好転反応とは、もともとは東洋医学(按摩や鍼)で使われる用語で、治療の過程で一時的に起こる身体反応のことをいいます。

その字のとおり「好ましい方へ転ずる」身体の反応という意味で、自然療法には必ず現れる反応です。

漢方、鍼では瞑眩反応めんげんはんのうと呼ばれます。

治療過程において頻繁に起きることなので、事前に説明がされることが多いです。

その症状はさまざまです。

慢性的に疲労していた筋肉がほぐれ、溜まっていた老廃物が血液中に流れること等が要因として考えられます。

だるさや眠気、ほてり等を感じるケースが多く、眠気が生じると不眠症が治ったと勘違いしてしまうことがあります。

他、発熱、下痢、発疹、咳などに現れることもあり、また老廃物が尿として排出されるため、その色が濃くなったりします。

この瞑眩反応は、東洋医学の瞑眩(「めんけん」または「めんげん」)という漢方用語が元になった言葉と考えられています。

そして漢方薬の厳密な定義に従うと、瞑眩が発生するのは多くあります。

症状が現れた後で長くても1~3日で収まり、漢方では患者の体質(証)を判断してから調剤を行うそうです。

と言ったようにこの「好転反応」とはもともと東洋医学用語であって一般的なサプリや化粧水などで使われている言葉ではなかったのです。

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悪徳商法の定番フレーズにも使われる「好転反応」

好転反応は、悪質な業者が健康被害発生後も商品やサービスを継続利用させるための便利な言葉としても利用されており、2014年頃より消費者庁は注意喚起が発表されています。

同庁の報告書では健康食品や美容サービスを受けて体調が悪化し、業者に返金や説明を求めたところ、「症状が発生するのは好転反応」「今は毒素が抜けているところ」などと言われ継続利用を求められたとする被害が多くあります。

そしてその説明を信じて利用を継続した結果、症状が改善されることなく悪化した、とう言う例も多くみられました。

さらに、それらの業者の中には消費者を一時的に信じ込ませ、そのまま使い続けさせることで、クーリングオフ期間を逃れる悪質な手口もあったようです。

事例として
例1)「アトピーでも使用できるという化粧品を使用したところ、肌がボロボロに剥がれた。販売業者には好転反応と言われたため使用を継続したが症状は悪化し、皮膚科を受診したところ、かぶれによる発疹と言われた」

例2)「知人にすすめられた健康食品を飲んでいたが湿疹ができ、知人に伝えると『身体から悪いものが出ているので、そのまま飲み続けるように』と指示されたが、湿疹は全身に及んだ。病院で診察を受けたところ、原因は健康食品によるアレルギーと言われ、飲むのを止めたら治まった」

など、好転反応を信じた結果、悪化した例が大半だでした。

消費者庁も厚労省も、健康食品や健康関連のサービスを利用して不快な症状が発生した場合、当該商品やサービスによる健康被害を疑い、すぐに使用を中止し医師に相談するよう呼びかけています。

繰り返します。決して、その購入した業者ではなく医師に相談してください。

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まとめ

「好転反応」とは東洋医学で使われる言葉とさきにもお話ししました。

厚労省ではこれがまたやっかいな話しで、東洋医学には科学的な根拠が難しいものが多いです。

ツボ、鍼灸に西洋医学では証明できないものが多いからです。

ソレを利用した怪しい商品が世には多く出回っています。

また困ったことに、知人がそれを信じ込んで親切心から、その商品をまともに使ってもいないのに、口コミだけで「絶対にいいから」と勧めてきます。

私はそれらを勝手に「カルト商品」と名付けています。

皆さんもそんな悪徳業者のカルト商品には気をつけてください。

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