おすすめ出来ないサプリメントのトンデモ効果!残念なダマされ作用!

最近ではドラックストアだけでなく、コンビニでもサプリメントのコーナーが目につきます。

皆さんはサプリメントを何か常用していますか?

手軽に買えるものだから、ダイエット系や健康系など飲んだことはあるのではないでしょうか。

しかし、待ってください!

そのサプリメントは本当に正しい効果があるのでしょうか?

おなじみのサプリメントを飲んでも効果が無かった、と何人からも聞いたとがあります。

今回はそんな皆さんが飲んでいるサプリメントのトンデモ効果も合わせて、サプリメントの見直しを考えるはなしです。

記事ボリュームもたくさんありますので、気になるサプリがありましたら、下の目次から飛んでください。

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目次

おなじみサプリメントの種類と危険性一覧!?

健康ブームからテレビや雑誌から、根拠のないものが続々と紹介をされてきました。

その度にメーカーからはサプリが発売されてしまい、サプリだけでドラッグストアではワンコーナーが設けられています。

そんな、トンデモサプリを紹介します。

【クロレラ】-健康被害報告トップはクロレラ

クロレラは、日本では早くから健康食品として製品化され、今では代表的な健康食品になっています。

淡水の中に生息する植物プランクトンの1種で、細胞内に葉緑体(その色素がクロロフィル〈葉緑素〉)を持つので緑色をしています。

製品は、錠剤、粉末、エキスのかたちで販売されています。

たんぱく質、葉緑素、ビタミン、ミネラルを豊富にふくみ、免疫力を高め、クロロフィルが発がん物質を吸着し、がんの予防効果を持つとされています。

ただし、ヒトのがんに対するクロレラの有効性を示した科学的データも、その他の効果についての有効性を示す臨床試験もありません。

なじみのある健康食品として広く使われているせいもあり、クロレラは国民生活センターに寄せられる 健康被害報告のトップを占めています。

報告されている健康被害は次のようなものです。

  • 肝機能障害を起こす
  • クロレラの細胞は強固なため、消化吸収率が悪い(下痢・吐き気などを引き起こす)
  • 含有されるビタミンKが多いため、高血液凝固剤ワルファリンを服用している場合に、その効果を減じる恐れがある。

かつては、クロレラ接種で光過敏症が多発し、「クロレラ皮膚炎」と呼ばれていました。

光過敏症は別名日光アレルギーとも言われています。

日光が当たると、皮膚にかゆみや発疹が起きる病気です。

当時の厚生省がクロレラの光過敏症原因物質を規制したため、現在では光過敏症の発生はほとんどないとされます。

【グルコサミンとコンドロイチン硫酸】

グルコサミンとコンドロイチン硫酸は、関節の動きをなめらかにするとして人気が高いサプリです。共にグリコサミノグリカンの構成成分です。

グリコサミノグリカンは関節や関節軟骨、関節液、角膜、皮膚などにあって、組織を柔軟にしたり、水分を保持して潤わせるという作用があります。

動物やヒトの軟骨、カニなどの殻に多く含まれます。

グルコサミンとコンドロイチンは、糖やアミノ酸からできていて、体内に入ると分解されますが、それが再合成されるかどうかについては強い疑問があります。

その上、ひざなどの軟骨部にはあまり血管がないのですから、摂取したものが軟骨部に到達するかどうかもはなはだ疑問です。

これまでの大規模研究で、グルコサミンとコンドロイチンが関節の痛みに効くという明確な結果は得られていません。

俗に「関節の動きをなめらかにする」「関節の痛みを改善する」などと言われていますが、ヒトでの有効性については根拠がないのです。

【ヒアルロン酸】

ヒアルロン酸は、細胞と細胞をつなぎ合わせるムコ多糖という物質で、関節の緩衝材の役目持っています。

とくに関節の中にある関節液や関節軟骨、眼球のガラス体、皮膚、臍帯などに多くふくまれています。

加齢などにより、体内のヒアルロン酸は減少していきます。

医療では外傷や関節炎、美容整形では肌に張りとつやを持たせるため、主に注射で利用されています。

サプリの原材料はニワトリのトサカからの抽出物。

口からとっても体内でオリゴ糖に分解されてしまいます。

経口摂取では、「関節炎に効く効果」や「美肌」「アンチエイジング」などの効能·効果についての信頼できるデータはまだありません。

ただし、摂取が有害という根拠もありません。

【コラーゲン】

全身のタンパク質の3割を占めます。

とくに皮膚、内臓、骨、腱に多く、組織の細胞をつなぐ役目を持っています。

摂取するとアミノ酸などになって吸収され、それぞれのアミノ酸はまた別のタンパク質につくり替えられます。

つまり、サプリを飲んでも肌に直行してそのままコラーゲンになるわけではありません。

皮膚に直接塗っても皮膚内部には吸収されません。

せいぜい皮膚の浅い表面の保湿効果がある程度です。

【DHA (ドコサヘキサエン酸)】

不飽和脂肪酸の1つで、マグロ、イワシ、サバなどの青魚にふくまれ、学習能力を向上させる効果などがあるとしてブームになりました。

しかし、その科学的根拠はありません。

厚生労働省の「日本人の食事摂取基準」目安量はDHAおよびEPAを1日1グラムですが、プリ半切れで1.7グラム摂取できるので、青魚を食べれば事足ります。

なお、血液中の中性脂肪値を下げる効果があるとして、特定保健用食品に使われています。

【EPA (エイコサペンタエン酸)】

DHAと同様、「記憶力を高める」という効能の他、俗に「がんの発生を抑制する」「アトピーやアレルギーなどによい」などと言われていますが、ヒトにおける有効性については、高脂血症を除いて、信頼できる十分なデータは見当たりません。

副作用として、げっぷ、吐き気、鼻血、軟便が報告されています。

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【コエンザイムQ10】

米国のサプリ市場では長年、売れ行き一番です。

コエンザイムは補酵素の意味です。

全身に存在し、細胞を活性化し、エネルギーをつくり出し、抗酸化の働きを持つと言われています。

20歳を過ぎるとコエンザイムは体内から減っていきます。

もともとは、うっ血性心不全の治療薬という医薬品でしたが、2001年に食品として認定されてから人気になりました。

医薬品のときの1日の上限摂取量は30mgでしたが、食品としては60~100mgが主流です。

近年、米国心臓学会は、医薬品として心不全への効果の科学的根拠は不十分と発表しました。

また、口からとって老化を防ぐ補酵素として働くかどうかについても、信頼できるデータはありません。

【プラセンタ】

胎盤(プラセンタ)は胎児への栄養分と老廃物の受け渡し場所です。

ヒト胎盤を原料としてエキス化して注射剤にしたものが、肝臓病(慢性肝疾患における肝機能の改善)や、婦人科疾患(母乳分泌促進)、更年期障害の治療を目的として医薬品として認可されています。

サプリでは、ヒトの胎盤を使えないのでブタ·ヒツジ·ウマのものを使用しています。

生のものから、エタノール·水抽出物、加水分解物、酵素で分解したものなど製法も雑多です。

ヒトにおける安全性·有効性については十分なデータが見当たりません。

一方で、アレルギー、薬剤性肝障害を起こした事例が報告されています。

【アミノ酸】

生体を構成する重要な成分のタンパク質をつくる材料です。

ヒトに必要なアミノ酸は20種類です。

これらを体の中で組み合わせ、無数のタンパク質をつくり出しています。

タソパク質は、ヒトの体内に約10万種類あり、酵素やホルモンをはじめ、さまざまな機能を有する分子として、生命活動に不可欠の役割を担っています。

ヒトの体内で合成できないアミノ酸を必須アミノ酸と言い、食べてとる必要があります。

ただし、バランスのよい食事を心がければ、タンパク質などからアミノ酸は十分に摂取できるので、栄養学的な観点からは、とくにアミノ酸のかたちでとる必要はないと言えます。

【シジミ】

シジミは、日本各地に生息するシジミガイ科の二枚貝の総称であり、古くから食べられています。

タウリンや、ミネラル、ビタミンが多く含まれています。

エキスが健康食品として用いられ、俗に「肝臓に効く」「黄疸に効く」と言われていますがヒトでの有効性については信頼できるデータが見当たりません。

【青汁】

原材料はさまざまで、ゴーヤー、大麦若葉、アシタバ、モロヘイヤ、ケール、キャベツなどがあります。

丸ごとしぼったものは青臭いので加工されています。

飲みやすくするための糖質、各種防腐剤、合成ビタミン、着色料を添加することも多いですが、普通に緑黄色野菜をサラダなどで丸ごと食べたほうがよいと思います。

【カルシウム】

牛乳、ひじき、小松菜などにふくまれるミネラルです。

多くの人が、厚生労働省の推奨量に不足しているとされています。

しかしカルシウムサプリは、原価が天然の10分の1の炭酸カルシウムで、体内に吸収されにくいものです。

最近の研究では、過剰摂取で動脈硬化を進行させる可能性が示されています。

牛乳など食事からとるほうが、マグネシウムと合わせて摂取できるため吸収もよいと思います。

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【ローヤルゼリー】

ミツバチの女王蜂のエサで、ミルク状の物質です。

女王蜂は他のミツバチより体の大きさは2~3倍、寿命は30~40倍長いですが、ヒトが飲んだからといって寿命が伸びたり若返るという根拠はありません。

各種アレルギーにも注意する必要があります。

【ニンニク】

ヒガンバナ科ネギ属の多年草で、球根を香辛料として用います。

俗に「強壮作用がある」「抗菌作用がある」などと言われています。

高血圧などに対して有効性が示唆されていますが、糖尿病や家族性高コレステロール血症、乳がんなどに対しては効果がないことが示されています。

摂取量が多い人は大腸がん、胃がんを発症するリスクが低いという疫学的調査研究の報告が複数ありますが、サプリで摂取した場合の有効性については十分なデータがありません。

通常の食品として適量を摂取する場合はおそらく安全です。

ただし、胃腸障害などの悪影響も報告されています。

【ウコン】

ウコンはショウガ科の植物です。

食品黄色色素の原料クルクミンを含んでいます。

クルクミンはカレー粉の主成分で、ターメリックという名前で知られています。

ウコンの成分はデンプン、カリウム、ビタミンC、カロテンなどと、クルクミンなどクルクミノイド類です。

ククミノイド類は動物実験の結果ででは抗がん作用があるという報告があるものの、人間の臨床実験での科学的な根拠がありません。

よく言われる「肝臓によい」という肝障害の抑制についても、試験管レベルや動物実験での結果しかないのです。

それどころか、ウコンは肝臓に悪いという結果せ出ています。

1994~2003年に日本に発生した健康食品・民間薬による薬剤性肝機能障害(やせ薬を除く)の原因の4分の1を占めているのです。

そのほか、皮膚に紅斑や水疱などができる場合や、被触性皮膚炎を起こすなど、アレルギー症状を起こす場合があります。

【ブルーベリー】

北米を原産地とする果実です。

ブルーベリーに多く含まれるアントシアニン (ポリフェノールの一種)が、ロドプシンという目に入った光を網膜から脳に伝えるタンパク質の合成を助けると言われていますが、あくまでも仮説で根拠がはっきりしていません。

俗に「眼精疲労や近視によい」などと言われているのは同じ仲間の植物のビルベリーですが、こちらもヒトでの有効性について信頼できるデータがありません。

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【ルテイン】

植物の緑葉、黄色花の花弁や果実、卵黄など、自然界に広く分布するカロテノイドの一つです。

ホウレンソウ、ケール、トウモロコシ、ブロッコリーなどの緑黄色野菜や卵黄に多くふくまれます。

俗に、「目によい」「抗酸化作用がある」などと言われています。

食事から多く摂取した場合、白内障や加齢黄斑変性のリスクの低減に対して、ヒトでの有効性が示唆されていますが、サプリとして摂取した場合に同等の効果があるかどうかは不明です。

【食物繊維】

ヒトの消化酵素によって消化されない、食物にふくまれている難消化性成分の総称です。

その多くは植物性、藻類性、菌類性食物の細胞壁を構成する成分で、セルロースであることが多いです。

動物性ではカニの殻に含まれるキトサンがあります。

水溶性と不溶性とがあります。

水溶性のものは、俗に「コレステロールの吸収を抑制する」「ブドウ糖の吸収を 穏やかにする」と言われています。

また、不溶性のものは、「便のかさを増やす」「腸内環境を改善する」などと言われています。

食物繊維の摂取で体重減少が起こるのは、消化器内で膨張し、食欲が抑制されて、その分、食事の全体量が減るからのようです。

サプリではなく、果物や野菜そのものを食べて食物繊維を摂取したほうがよいと思います。

【乳酸菌】

ビフィズス菌などを含むものが多いのですが(実はビフィズス菌と乳酸菌は分類学的にも菌の性質も違うものです)、合わせて乳酸菌サプリとしています。

ビフィズス菌は、「おなかの調子を整える」などの表示が許可された特定保健用食品に用いられています。

菌との相性など個人差があるので数週間で便通改善がなければ違うタイプに変えたほうがよいようです。

ずっと定着しないで2、3日で通過してしまう菌が多いので、一度に多くとるより毎日とり続けるようにします。

【黒酢・香醋】

玄米や米を通常の酢よりも多く使い、3年以上かけて色が黒変したものです。

中国山東省や鹿児島県霧島市などでは長い時間をかけた高級品の醸造が行われています。

高級なものにはアミノ酸が多く含まれます。

しかし、一般に健康食品やサプリとして売られている安価なものは、1、2日で大量生産されたものです。

2003年にJAS法が改正されて、1ℓあたり180g以上の米を使えば商品名に「黒酢」と入れることが可能になりました。

色こそ黒ずんでいるが含有アミノ酸は少ない、即席黒酢が出回っているのです。

テレビ番組で「血液がサラサラになる」と言われてブームになりましたが、明確な科学的根拠は認められていません。

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【亜鉛】

元素のひとつです。

カキ、レバー、卵黄などに多く含まれます。

欠乏すると成長障害、食欲不振、味覚障害などを起こします。

一般に「味覚を正常に保つ」「生活習慣病を予防する」などと言われますが、過剰摂取により神経症状、免疫障害、銅欠乏症などを起こすことがありますので、サプリでとる場合は医師、薬剤師に相談の上、上限量を守ることが必要です。

亜鉛は保健機能食品(栄養機能食品)の対象成分となっていますが、乳幼児·小児については、錠剤やカプセル剤の形状で(つよりサプリで)補給·補完する必要性がない旨の注意喚起が出されています。

【葉酸】

水溶性のビタミンです。

緑黄色野菜やレバーに多く含まれています。

食品添加物(強化剤)としての使用が認められています。

乳がんや大腸がんなどで予防効果があるとする研究結果があります。

妊婦では葉酸が不足すると胎児に障害をもたらす可能性があることから、厚労省はとくに妊娠を希望している女性に対し、1日400μgを摂取することを呼びかけています。

通常、食品からの摂取では副作用の心配はありませんが、サプリでの多量摂取は発熱、じんましん、呼吸障害、吐き気などを引き起こす可能性があります。

【イチョウ葉】

イチョウ葉エキスは、ドイツとフランスでは血流改善効果のある医薬品として認可されています。

認知症についての臨床試験では、記憶力や認知機能の上昇が「認められた」という報告と「認められない」とする報告が相半ばしています。

ドイツなどではイチョウ葉中にふくまれるギンコール酸はアレルギーを起こすことから、医薬品では除去義務がありますが、わが国のサプリではそのままふくまれている場合もありよす。

【大豆イソフラボン】

主に大豆の麦芽に多く含まれている色素(フラボノイド)の一種です。

大豆イソフラボンの化学構造が女性ホルモンの「エストロゲンこに似ているため、女性の骨粗鬆症や更年期障害に効果があるのではないかと注目され、有効性が示唆されていますが、さらなる検証も求められています。

過剰摂取が、ヒトの胎児や新生児に及ぼす影響は明確にはわかっていませんが、動物を使った実験では、卵巣や精巣といった生殖器官に対して有害作用が報告されています。

そのため内閣府食品安全委員会では、妊婦や乳幼児、小児などが、普段の食事に追加して特定保健用食品から大豆イソフラボンを摂取することを推奨していません。

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【L-カルニチン】

L-カルニチンはアミノ酸の一つで、体内の脂肪を代謝しエネルギーに変えるために必要不可欠な栄養素ですが、体内で合成することができるので必須の栄養素ではありません。

その多くは羊肉や牛肉などの食物から摂取されます(日本人平均1日75mg)。

その他に、通常肝臓で少量(1日約10mg)が作られます。

脂肪代謝を活発化して体脂肪を低減する効果が期待され、ダイエットや運動能力向上を目的としたサプリ素材として注目されていますが、L-カルニチンの経口摂取が、ヒトにおいて肥満の改善効果を示す報告はこれまで認められていません。

動物においても体重増加量の低下や体脂肪の減少に関する効果に否定的な報告が見られます。

これらのことから、L-カルニチンの摂取は肥満に対して効果があるとは思えないのが現状です。

【α-リポ酸】

α-リボ陵は、体内でのエネルギー生産にかかわっている物質(補酵素)です。

ウシ·ブタの肝臓、心臓、腎臓にふくまれており、また、ホウレンソウ、トマト、ブロッコリーなどにも含まれています。

ただし、その量は多くありません。

「発掘!あるある大事典Ⅱ」というテレビ番組(2005年)で、「体脂肪を減らす救世主」として、とくに中年太り解消のダイエットには「α-リポ酸を摂取するしかない」というような内容が流れたことがあります。

その後、α-リポ酸を配合して痩身効果をうたった健康食品が急増しました。

しかし、体脂肪の減少や瘦身について、信頼度が高い臨床試験の報告はありせん。

まとめ

いかかがでしょうか?

市販で販売されているサプリメントは実は根拠の乏しいものが多いようです。

しかし、わたしもそうですが健康に気になるものはどうしても手にしたくなるのが人間の性なんでしょうか。

メーカーも薬品ではなく健康食品として販売している以上、「効きます」ではなく「効果が期待されます」といった表現に変わります。

そのへんのニュアンスが全て語っていますよね。

飲みすぎはなんでも毒になりますので、あくまでも食事の補助品としてほどほどにしておきましょう。

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